Amazonの「プライムデー」で消費者はどう行動する? セール前にカート追加などにしたユーザーの40%以上が商品未購入
ウブンが実施した2023年の「Amazon プライムデー」期間中のユーザー動向調査によると、セール前にカートや欲しいものリストに追加したユーザーの40%以上が購入に至らなかったことがわかった。
ユーザー動向調査は「Amazon Marketing Cloud(AMC)」とウブンのAmazon売上&広告レポートの自動化ツール「Ubun BASE」を連携して実施した。
カート追加ユーザー数約1万9000UUに対して、購入ユーザー数は約9600UUにとどまった。また、リスト追加ユーザー数約1250件に対し、購入ユーザー数は約700UUで約41%だった。
ウブンは、「これらの機会損失を改善するために、プライムデー期間中も商品ページ訪問回数が多いと、注文率、単価がアップすることから、期間中にも自社商品ページを多く回遊させることが重要だと言える」と指摘する。
「プライムデー」で商品購入したユーザーの48%は、「プライムデーより前に初回閲覧をしている」ことも判明。特に購入ユーザーの20%程度は「プライムデー」の1週間前から下見をしているという。
商品カテゴリ別で見てると、「プライムデー」の期間前に複数回商品ページを閲覧するほど注文率が高く推移していた。特に、Beauty、HPC(ヘルス&パーソナルケア)のCVRが高いのは、買い回りが多い商材のためだと推測。「事前に1回にとどまらず複数回商品ページを閲覧させることで、気になる商品として認識してもらうことも重要」(ウブン)
「プライムデー」期間中も商品ページへの来訪が多いユーザーほど、注文率が上昇する傾向にある。購入したユーザー数のうち77%が2回以上商品ページを閲覧していることが判明。
これらの結果から、「プライムデー」前も期間中も複数回商品ページを閲覧してもらう施策を講じることで、セール売上の最大化を測ることが重要だとしている。
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