鳥栖 剛[執筆] 9/9 7:00

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」によると、ポップアップストア出店者の4割超が新規獲得・売上向上・認知向上に効果があったと回答、また約6割がECサイトへの好影響を実感していることがわかった。

調査は年8月7日から26日にインターネット調査を実施。「SHOPCOUNTER」利用企業の101人から有効回答を得た。

ポップアップストア・催事の出店場所で重視するポイントを尋ねた質問では、「出店コスト」(81.2%)が最多。「人通りの多さ」(77.2%)「ターゲット顧客の流入」(54.5%)「ショッピングモールや商業施設」(41.6%)と続いた。

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」
「出店コスト」と人流が最重視するポイント

ポップアップストア出店の理由については、「売上の向上」が71.3%と最多。その後に続いた「ブランドの認知向上」(59.4%)、「新規顧客の獲得」(57.4%)も6割近い回答があがった。

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」
出店理由トップ3は「売上向上」「認知向上」「新規獲得」

ポップアップストア出店の効果についても聞いたところ、1位は「新規顧客の獲得」(51.0%)。2位は「売上の向上」(49.0%)、3位は「ブランドの認知向上」(42.9%)と続き、出店理由とおおむね対応した結果に。当初の期待に合致した効果を得られていると言えそうだ。なお、「効果はなかった」の回答は6.1%だった。

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」
出店効果はおおむね出店理由に対応した結果に

ポップアップストア施策のECサイトへの影響についても聞いた。「特に影響はなかった」が38.5%と最多だったが、6割は何らかの好影響を感じている。具体的には、「アクセス数が増えた」(37.5%)が最多、「売上が増えた」(29.2%)が続きポップアップストアとECとの相乗効果を実感しているようだ。

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」
6割がポップアップストア出店がECに好影響

ポップアップストアの集客方法は、「インスタグラム(通常投稿)」が86.1%と圧倒的に多かった。「X(通常投稿)」(25.7%)、「Facebook(通常投稿)」(20.8%)も上位となり、SNSの通常投稿をメイン集客法とするなど、広告費をあまりかけない傾向がみられた。

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」
ポップアップストアへの集客は各SNSの通常投稿が主となった

今後のポップアップストアの出店希望頻度について聞いたところ、「毎月」(36.5%)の回答が最多。次いで「2~3か月に1回」が28.1%、「不定期」での出店希望も約2割だった。

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」
半数超が数か月に1回以上の頻度でポップアップストアの出店を希望

今後の常設店・直営店の出店意向については「すでに出店している」、「今後出店の予定はない」を除くと、約半数に出店意向がある。具体的な時期の内訳は「いつかは出店したい」(24.7%)といった時期が未定のものが最多。次いで「半年以内」(17.2%)、「1年以内」(8.6%)となり、25%が目標の出店時期を見定めていることがわかった。

ポップアップストア出店支援プラットフォーム「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」を運営するCOUNTERWORKS(カウンターワークス)はが実施した「リアル店舗の出店実態調査2024」
半数超が常設店・直営店の出店意向あり

本調査の結果について阪南大学で総合型商業施設・商業集積におけるインキュベーションを研究テーマとしている池澤威郎教授が解説。「催事の出店では負担軽減と出店目標の達成とがある程度実現できているとみられ、営業支援や出店コスト削減の努力といった出店経験者に対するサポートの充実化という次なるステップにきているものとみられる。常設店舗については課題の洗い出しや負担軽減の対象のピックアップがまだまだ重要な段階とみられる」と総括した。

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