「物価上昇を上回る賃上げ」できている14%、賃上げの理由は「従業員満足度の向上」「物価上昇」「人材確保」が上位
物価上昇を上回る賃上げを実現できている中小企業は2割未満で、約4割の企業が賃上げを実施していない状況。賃上げによる物価上昇への対応には大きな課題が存在することが明らかになったとしている。
フォーバルGDXリサーチ研究所は「中小企業経営に関する実態調査」を実施、中小企業の賃上げ実態について調査し、その結果を発表した。
「物価上昇を上回る賃上げを実現できているか」を聞いたところ、最も多かったのは「賃上げを実施していない」で43.9%。「物価上昇を上回るほどではないが、賃上げを実施した」が41.7%で、「賃上げを実施した」は14.3%だった。
賃上げを実施した背景は(複数回答)、「従業員満足度の向上のため」が最も多く66.7%を占めた。「物価上昇を受けて」で41.7%。「人材確保のため」が39.8%、「最低賃金の上昇を受けて」が30.6%で続いた。
6月21日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2024 ~賃上げと投資がけん引する成長型経済の実現~」(骨太方針2024)の認知について聞いたところ、「知っており、内容を理解している」は4.3%にとどまり、「聞いたことはあるが、内容はよく知らない」が35.5%、「知らない」が60.2%だった。全体の約6割が「骨太方針2024」について「知らない」と回答しており、政策の認知度が低いことが判明した。
調査概要
- 調査主体:フォーバル GDXリサーチ研究所
- 調査期間:2024年7月8日~8月10日
- 調査対象者:全国の中小企業経営者
- 調査方法:ウェブでのアンケートを実施、回答を分析
- 有効回答数:851人
これは広告です