ジャパネットグループが新たに開局する「BS10」とは? 無料放送と有料放送のハイブリッド運営などを展開
ジャパネットホールディングスのグループ会社でBS放送事業を担うジャパネットブロードキャスティングは2025年1月10日、「BSJapanext」と「スターチャンネル」が合併した新たな放送局「BS10(ビーエステン)」を開局する。
これまでJ:COMのケーブルテレビから「BSJapanext」の視聴はできなかったが、「BS10」開局タイミングからJ:COMなどのケーブル局でも視聴できるようになる。なお、J:COMで視聴する場合はCH番号、視聴方法が異なるとしている。
ジャパネットブロードキャスティングは2022年3月に「BSJapanext」を開局。通販番組のほか、朝日放送テレビから受け継いだ人気クイズ番組「パネルクイズアタック25Next」、ゴルフなどのスポーツ中継番組を中心に放送してきた。2023年3月からは資本業務提携しているLCC・スターフライヤーの機内放送で「BSJapanext」の番組を視聴可能にするなどの取り組みも始めた。
2024年4月には映画専門の有料BS放送「スターチャンネル」を放送するスター・チャンネルの全株式を、東北新社から取得して完全子会社化した。8月1日付でスター・チャンネルをジャパネットブロードキャスティングに吸収合併。同月に「BSJapanext」と「スターチャンネル」を合併し「BS10」にリニューアルすると発表した。
「BS10」はBS10chにチャンネルポジションを統合する。現在「BSJapanext」はBSの263chで、「スターチャンネル」の元々のチャンネルポジションであるBS10chに移り、2チャンネルハイブリッド運営になる。
これまで「BSJapanext」を視聴するには電子番組表かテレビリモコンの3ケタ入力からアクセスする必要があったが、テレビリモコンのBSボタンを押した上で10チャンネルポジションを押すことで「BS10」が視聴できるようになる。BS10chの同一チャンネルポジションで無料放送の「BS10」と、有料放送の「BS10スターチャンネル」が視聴可能。有料放送と無料放送の切り替えはテレビリモコンの「チャンネル(選局)」の山型ボタンや+ボタンを押すとできる。なお、チャンネルボタン同ポジション内で無料放送と有料放送のハイブリッド運営するのは「衛星放送史上初」(同社)としている。
「BS10」では放送番組のコンテンツを強化する。「パネルクイズアタック25Next」は記念特番など企画を展開。スポーツ番組もバスケットボールなどさらに強化していく。「BS10スターチャンネル」は日本語吹き替え比率を高め、他放送や映像化されていない貴重な吹替版も放送する予定としている。
無料放送「BS10」から有料放送「スターチャンネル」への送客、ジャパネットたかたが発行するカタログやチラシなどの自社媒体を活用した告知など、ジャパネットグループならではの強みも生かしていくとしている。
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