中国EC大手の京東集団(JD.com)、日本に初の自社運営の物流倉庫を開設

京東集団傘下の京東物流が、日本では初となる自社物流倉庫を千葉県浦安市に開設した。この倉庫を核に、日本、韓国、中国を結ぶ効率的な越境物流サービスの構築を予定している

松原 沙甫[執筆]

1月16日 8:30

中国EC大手である京東集団(JD.com)傘下の物流会社、京東物流(JD Logistics)は、日本で1か所目となる自社運営倉庫を開設した。今後2~3年で日本と韓国に複数の自社運営倉庫を開設する予定。多国間物流ルートを構築することで、アジア太平洋地域において「2~3日」のリードタイムで配達できる物流サービスの実現をめざす。

京東物流が開設した東京1号倉庫(画像は京東物流のコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)
京東物流が開設した東京1号倉庫(画像は京東物流のコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)

千葉県浦安市に開設した倉庫は、数百万点の商品を保管する能力を実装。倉庫内に数百台の倉庫ロボットや仕分けロボットを配置している。従来の手動方式と比較して作業効率は100%以上向上。保管効率は50%、ピッキング効率は35%ほどアップしているという。

高密度コンテナを活用した「コンテナから人への自動化ソリューション」を採用しsており、ロボット技術によって倉庫上部スペースを最大限に活用。入出庫の運搬速度を向上させている。

商品の保管能力と作業効率が優れている東京1号倉庫(画像は京東物流のコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)
商品の保管能力と作業効率が優れている東京1号倉庫(画像は京東物流のコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)

千葉県浦安市にの倉庫を核とし、京東物流は日本、韓国、中国を結ぶ効率的な越境物流サービスを構築する計画を掲げる。日本、韓国、東南アジアの中核都市をカバーする物流ネットワークを構築し、顧客企業のサプライチェーン効率を向上させる。

2025年末までに、グローバルの自社運営倉庫も総面積を倍増させ、世界19か国で50以上の海外自社倉庫を運営する予定。

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