松原 沙甫[執筆] 7:30

衣料品や雑貨など、工芸品の製造・販売を手がける中川政七商店は、2030年までに初の海外旗艦店をオープンする。グローバル展開を加速する狙い。これを意識して、2025年1月にロゴマークのデザインをリニューアルした。

中川政七商店は2018年から、アジア圏を中心に海外展開を進めている。現地小売店での卸販売やECモールへの出店を推進。近年は台北、北京、上海、ソウルなどアジア主要都市へと進出エリアを拡大し、現地のSNSやポップアップイベントを通じて販路を開拓している。今後はグローバル展開をさらに進める。

イベントの開催やポップアップストア出店など、アジア圏を中心にこれまでにも海外展開を行ってきた
イベントの開催やポップアップストア出店など、アジア圏を中心にこれまでにも海外展開を行ってきた

ロゴマークは2025年1月にリニューアルした。刷新したロゴのデザインは、good design company代表取締役の水野学クリエイティブディレクターが担当。現行のロゴが誕生した2008年以来、約17年ぶりの一新となる。

グローバル市場への進出を意識し、新たなロゴにはアルファベットのブランド名や創業を示す「SINCE 1716 NARA JAPAN」とともに、「日本」「工芸」の文字を加えた。

従来のロゴ(左)とリニューアル版のロゴ(右)
従来のロゴ(左)とリニューアル版のロゴ(右)

中川政七商店は日本の工芸に根差した暮らしの道具を作り、日本市場を中心に商品を販売してきた。2002年より直営店の出店を加速し、工芸業界初のSPA業態を確立。2009年には自社の経営再生経験を生かした工芸メーカーへのコンサルティングも開始し、生活雑貨事業の売上高は22年間で約20倍へと成長を続けている。

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