鳥栖 剛[執筆] 6:30

生活用品の専門商社で、OEM(卸売)事業や小売業などのブランド事業も手がける三栄コーポレーションは5月30日、防犯グッズECの防災防犯ダイレクトとその関連会社である防災ダイレクトを買収すると発表した。

買収後、防災防犯ダイレクトと防災ダイレクトを合併。統合して子会社の1つとして運営を進める予定としている。

三栄コーポレーションは、1946年に雑貨の輸入商社として創業。現在は輸入業のほか、家具、インテリア、ガーデニングなどのブランドを取り扱うネット通販を自社EC、ECモールで展開している。2025年2月からは3PL事業「Thirdlogi(サードロジ)」をスタート。2025年3月期の全社売上高は前期比8.6%増の398億6100万円、EC売上高は前期比11.8%増の58億7000万円。EC事業は特にインテリアショップがけん引している。

買収する防災防犯ダイレクトと防災ダイレクトは、防犯防災用品をECを中心に営業活動を展開。約20年のノウハウを蓄積している。防災防犯ダイレクトの事業内容は、防災防犯グッズのインターネット販売、企業向け販売。防災ダイレクトは防災グッズの調達を手がける。2社とも代表取締役で塚本祐平氏が全株を保有している。

生活用品の専門商社で、OEM(卸売)事業や小売業などのブランド事業も手がける三栄コーポレーションは5月30日、防犯グッズECの防災防犯ダイレクトとその関連会社である防災ダイレクトを買収すると発表
防災防犯ダイレクトが運営するECサイト(画像はトップ画面を編集部がキャプチャ)

「有限会社防災防犯ダイレクト」2024年11月期における売上高は前期比352.6%増の27億4700万円、営業利益は同168.8%増の8600万円、経常利益は同184.8%増の9400万円、当期純利益は同184.8%増の9400万円だった。「株式会社防災ダイレクト」の2024年5月期における売上高は前期比124.8%増の8億700万円、営業利益は700万円(前期は4800万円の赤字)、経常利益は600万円(前期は4900万円の赤字)、当期純利益は600万円(前期は4900万円の赤字)だった。

今回の買収による取得価額は概算額で16億4425万円。内訳は2社の株式取得に15億7500万円、アドバイザリー費用が6925万円(概算額)。

三栄コーポレーションは今回の買収で、既存のECビジネスでの経験、海外を含めた商品調達網の活用、国内ロジスティクスの知見などの各種分野でのシナジー効果を創出。グループの持続的な成長の重要なドライバーの1つとしていくという。

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