Visaが2025年に日本でクリック決済、EC盟店に安心・安全でシームレスな決済を提供

ビザ・ワールドワイド・ジャパンは9月16日、パートナー各社(カード発行会社、アクワイアラ、ペイメントサービスプロバイダなど)と協業し、日本で「クリック決済」を順次開始すると発表した。
Visaの「クリック決済」は、EMVCo(ICチップを使ったカード決済の国際的な技術標準を策定・管理する非営利団体)の標準規格に則った、EC購入手続き時にカード情報などの手入力が不要になるソリューション。Visaトークンサービスを利用した取引となり、Visa Secure(VisaのEMV 3-Dセキュアソリューション)、Visa Payment Passkeyなどと統合して利用できる。承認率向上、セキュリティ面の強化が期待できるという。
Visaトークンサービスは、EMVCoペイメントトークン規格に基づいて構築されたテクノロジー。個人のカード番号や有効期限といったカード会員の機密情報を一意のデジタル識別子(トークン)に置き換えることで、カード保有者の重要な情報を提示することなく決済が可能になる。
カード情報を事前に登録する加盟店では、登録されているカード、クリック決済に登録されているカードの併用が可能になり、利用者の支払い方法の選択肢が広がる。
クリック決済を先行導入した「Just Eat Takeaway.com」では、従来の手入力のカード決済に比べて不正利用が50%削減。オーソリ承認率が8%改善、利用者の決済に要する時間が4分の1に短縮されるなど効果があったという。
国内で発行されているすべてのVisaカードは、原則クリック決済機能の利用が可能。クリック決済の利用には事前の登録が必要になる。
対象カードならびにクリック決済の案内開始後に各社のWebサイト・アプリなどから順次登録利用できるカード発行会社
- あおぞら銀行
- アプラス
- イオンフィナンシャルサービス
- NTTドコモ
- エポスカード
- 関西みらい銀行
- カンム
- 埼玉りそな銀行
- GMOあおぞらネット銀行
- ジャックス
- ポケットカード
- 北國銀行
- 三井住友カード
- 三菱UFJニコス
- みなと銀行
- ライフカード
- りそな銀行
- 琉球銀行
上記以外のカード発行会社のカードは、VisaのWebサイトから登録が可能になる。なおクリック決済登録用のポータルサイトは現在準備中としている。
今後クリック決済をVisa加盟店へ提供予定のパートナー
- Adyen Japan
- SBペイメントサービス
- NTTファイナンス
- GMOペイメントゲートウェイ
- Worldpay