資生堂ジャパンが生成AI活用した独自のチャットボット導入、店頭活動の効率化と顧客満足向上を実現

資生堂はAIチャットボットの導入で、スタッフの検索・閲覧・問い合わせ業務を効率化し、迅速で精度の高い情報取得を通じて顧客への応対時間の拡大や接客の質向上につなげる。

鳥栖 剛[執筆]

10月1日 9:30

資生堂ジャパンは9月29日、店頭で顧客に応対・接客をするパーソナルビューティーパートナー(PBP)が情報検索時に活用する端末機器「ビューティー・タブレット(B-TAB)」において、生成AIを活用した独自のチャットボットの使用を開始したと発表した。

チャットボットは、アクセンチュアの「Accenture AI Powered Back Office」を採用。資生堂ジャパン、資生堂インタラクティブビューティー、アクセンチュアの3社によるプロジェクト体制で開発し、トライアル期間を経て、2025年7月に本格導入した。

AIチャットボットは、多岐にわたる商品・ブランド・プロモーション情報を自然言語で検索でき、複数の要素が含まれる問い合わせにも瞬時に回答できるのが特長。PBPの検索・閲覧・問い合わせ業務を効率化し、迅速で精度の高い情報取得を通じて顧客への応対時間の拡大、接客の質の向上につなげる。

資生堂ジャパンは9月29日、店頭で顧客に応対・接客をするパーソナルビューティーパートナー(PBP)が情報検索時に活用する端末機器「ビューティー・タブレット(B-TAB)」において、生成AIを活用した独自のチャットボットの使用を開始した
PBPがB-TABを使って顧客に応対

資生堂ジャパンは、人だからこそできる顧客への共感や体感、おもてなしを重要視。PBPの店頭活動にも生成AIを活用したチャットボットを取り入れることで、顧客ニーズに寄り添う満足度の高い応対を実現したいという。

店頭活動・内勤業務の効率化にもつながっている。PBPが社内ルールや施策などの資料の格納先を特定できない場合、これまでは営業担当や内勤スタッフに問い合わせをしていた。AIチャットボットの導入により情報取得が簡単になり、PBPの問い合わせ時間の短縮や、問い合わせを受けていた社員の対応業務の削減につながっている。

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