AI検索時代のEC生存戦略を支援する「ECデータハブ」をインフォマークスが提供、Schema.org準拠の構造化データを自動生成

「ECデータハブ」は、Schema.org準拠の構造化データを自動生成し、ChatGPT SearchやGoogle AI OverviewなどのAI検索エンジンに「理解・推奨」されるECサイトへの変革を支援するという。

鳥栖 剛[執筆]

11月7日 7:30

EC支援事業を手がけるインフォマークスは11月6日、AI検索時代のEC生存戦略を支援する新サービス「ECデータハブ」の提供を開始した。

ECデータハブ」は、Schema.org(検索エンジンに自社サイトの情報をより詳しく伝えるためのマークアップ)準拠の構造化データを自動生成し、「ChatGPT Search」「Google AI Overview」などのAI検索エンジンに「理解・推奨」されるECサイトへの変革を支援するクラウドサービス。商品情報・在庫・価格・レビューなどのデータをJSON-LD形式に自動変換し、Googleタグマネージャー経由で配信することで、既存ECサイトのソースコード改修は不要としている。

インフォマークスによると、「ChatGPT Search」「Google AI Overview」「Perplexity」などの台頭で、従来の自然検索流入が30〜50%減少するリスクが指摘されているという。調査会社Gartnerによると「2026年までに従来型検索エンジンの利用量が25%減少」すると予測され、検索の主戦場がAIチャットやバーチャルエージェントへと移行しつつあるとする。

また、Ahretsの調査によるとAI検索利用は過去1年間で9.7倍に。Sparktoroの調査では、米国における検索の58.5%がクリックせずに完結する「ゼロクリックサーチ」になっており、2022年の26%から2年で倍増したという。

インフォマークスはAI検索時代に対応するための鍵は「構造化データ×一貫性×鮮度」と指摘。「ECデータハブ」を開発した。

「ECデータハブ」の主要機能

「ECデータハブ」は、Schema.org準拠の構造化データを自動生成し、AI検索エンジンに「理解・推奨」されるECサイトへの変革を支援するクラウドサービス。商品情報・在庫・価格・レビューなどのデータをJSON-LD形式に自動変換し、Googleタグマネージャー経由で配信することで、既存ECサイトのソースコード改修は不要となっている。主要機能は次の通り。

  • 構造化データ自動生成
    Schema.org準拠のJSON-LDを自動生成する。Product/Offer/Review/AggregateRatingなど、AIが理解できる形式に自動変換。
  • GTM連携
    Googleタグマネージャー経由で導入。ECサイトのソースコード改修は一切不要で、ノーコード導入でき、最短で即日稼働が可能。
  • リアルタイムデータ更新
    商品情報の変更を自動検知し、構造化データを即座に更新。価格・在庫・レビューの自動同期、API連携に対応。
  • 商品データフィード管理
    CSVアップロード、API連携で商品データを一元管理。商品情報の一括更新、データ品質チェック機能を搭載。
  • バリデーション機能
    Google Rich Results Test / Schema Markup Validatorで常時チェック。エラー通知機能、修正支援ツールを提供。

データフローは、「外部データソース → ECデータハブ(データ変換・構造化) → JSON-LD生成(Schema.org準拠) → AI検索エンジン(Google/ChatGPT/Perplexity)」。商品情報、在庫、価格、レビューなどのデータを取り込み、構造化データに変換。GTM経由でECサイトに配信し、AI検索エンジンが理解しやすい形式で提供する。

「ECデータハブ」の導入メリット

  • AI検索エンジンに認識される
    ChatGPT Search、Google AI Overview、Perplexityなどの推奨リストに自社商品が表示される確率が向上する。
  • 既存システムの改修不要
    GTM連携により、ECサイトのソースコード変更は不要。
  • 運用工数を大幅削減
    構造化データの自動生成・更新により、手動メンテナンスの工数がゼロに。担当者は戦略立案に集中できる。
  • リッチリザルト表示率向上
    Google検索結果での商品リッチリザルト(価格、在庫、レビュー表示)の確率が向上、クリック率の改善が期待できる。
  • コストパフォーマンス抜群
    個別開発(数百万円)に比べて圧倒的な費用対効果。オフショア開発体制で実現した低価格で、中堅EC事業者にも導入しやすい価格設定。

料金プラン

オフショア開発リソースを多数社で分割、通常数百万円の個別開発費用を月額制で導入できるようにし、1社あたりの利用コストを大幅削減している。複雑なBtoB-EC、SKUが多い商材に特化した中堅EC事業者に最適化されたプランという。各プランの料金は要問い合わせとしている。

  • スタンダードプラン……最安値プラン。必須のプロパティにすべて対応している。スタートアップや小規模EC向け。商品データは200SKUまで、データ更新頻度はリアルタイム。GTM連携と構造化データ自動生成あり。サポートはメール(営業日対応)のみ。
  • プレミアムプラン……カスタマイズやデータ処理サポートも付いている。商品データは500SKUまで。データ更新頻度はリアルタイム、GTM連携と構造化データ自動生成あり。専任担当者が月次でカスタムレポートを提出する。サポート体制は電話とメール(平日10-18時)。
  • フレキシブルプラン……独自要件や大規模案件向けのカスタマイズプランとして用意している。SKU数は無制限で専用サーバー構成、独自カスタマイズ対応、専任チームによる支援を提供する。
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