アマゾンが出店者向け新機能「商品紹介コンテンツ」を導入、訴求力の高いページ作成が可能に
アマゾンジャパンは同社サイトの出店者向けにアマゾン内で販売する商品について、画像などを用いて訴求力の高い商品詳細ページを作成できる機能「商品紹介コンテンツ」を6月から本格導入する。これまで商品ページでの商品説明は文章表現のみだったが、画像や見出しなどを用いて、出店者が自らの商品の特徴などを分かりやすく表現できるようにする。出店する事業者にとってアマゾンは他の仮想モールに比べ、商品の特徴などが表現しにくい面もあったようだ。今春から一部の出店者でテスト、6月下旬から本格導入する。
「商品紹介コンテンツ」はアマゾンが展開する仮想モール機能「マーケットプレイス」を活用してアマゾン内で商品を販売する出店者向けの機能で、商品詳細ページの下部の「商品の説明」という欄において、あらかじめアマゾン側が設定したフォーマットをベースに出店者自身が自由に複数の画像や見出し、テキスト文を組み合わせて商品の詳しい特徴などを表現できるもの(=画像=アマゾンに出品する「新潟直送計画」のにんじんジュースの商品ページ)。これまではテキスト文のみで商品の特徴を表現しなければならなかった。同機能によって出店者は「訴求力の高い商品詳細ページの作成が可能になる」(星健一セラーサービス事業本部長)という。同機能の利用は無料だが、すべて出店者側によるセルフサービスとなる。なお、同様の機能は中国のアマゾンで導入済みで日本は2カ国目となるようだ。
「商品紹介コンテンツ」は4月30日から、ファッション雑貨や食品などを取り扱う一部の出店者を対象に、招待制で同ツールのβテストを開始。反響や機能の精査を行った上で、6月後半から同社サイトで商品を販売する出店者の中でも主に法人を対象とした大口出品サービス利用社を対象に正式に導入する予定としている。
アマゾンでは近年、伸びシロの大きい仮想モール事業「マーケットプレイス」の強化を推進しており、「商品紹介コンテンツ」の導入もその一環。「楽天市場」や「ヤフーショッピング」など仮想モール事業では競合となる他のサービスと比べ、商品詳細ページでの画像使用に制限があるなどで商品の特徴が表現しにくいなどの不満も一部の出店者にはあったようだ。「商品紹介コンテンツ」の導入で出店者自身で商品の表現力を高められるようにして、商品詳細ページの訴求力アップによるアマゾン全体の流通総額向上につなげたいにようだ。
「通販新聞」掲載のオリジナル版はこちら:
アマゾンジャパン 商品説明を分かりやすく、「商品紹介コンテンツ」本格導入(2015/05/28)
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