中川 昌俊 2015/7/22 10:30

ネットショップ支援のアラタナは7月21日、EC事業者向けデザイン制作アプリケーション「SketchPage」「SketchPage for 楽天市場」、楽天市場専用ファイル管理ソフト「Ribrary」事業を楽天に譲渡すると発表した。アラタナは2015年5月、「ZOZOTOWN」に出店する中小ブランドへの支援強化を目的にスタートトゥデイ傘下に入っており、競合にあたる楽天へのサービスを切り離したと考えられる。

アラタナは「カゴラボ」などネットショップの構築支援を提供する事業部と、「SketchPage」などモール店を支援する事業部が別事業部で、それぞれ独自の動きを行っていた。

スタートトゥデイは、ネットショップ構築支援事業の取り込みを狙い買収したこともあり、事業の選択と集中を目的にモールに関する事業を売却したと見られる。

「SketchPage」は、デザインの経験がない初心者でもドラッグ&ドロップでバナーやページを作成することができるサービス。2012年4月から提供を開始し、その後、「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」に対応することで、利用者を増やした。2014年5月には利用店舗数の累計が1万店を突破したことを発表している(詳しくはこちら)。

「Ribrary」は、楽天市場専用のファイル管理ソフトで、楽天市場のページ制作をする際に必要なファイルを保管する専用のストレージ(楽天GOLD・R-Cabinetなど)を、1画面で操作できるようになるサービス。2015年3月にリリースしたばかりだ(詳しくはこちら)。

2015月にスタートトゥデイ傘下に入った際、アラタナに対してモールに関する事業の今後について聞いたところ「それぞれ別事業として今後も展開していく」(広報)としていた。事業売却に踏み切ることで、「ZOZOTOWN」出店者向けの支援に専念していくようだ。

利用店舗が1万店舗を超えている人気サービス「SkechPage」
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