ECと店頭の在庫連動など3ブランド目のオムニチャネル対応、TSIホールディングスグループ
東京スタイルやサンエー・インターナショナルといった大手アパレルメーカーを抱えるTSIホールディングスグループがオムニチャネル戦略を進めている。
5月26日、EC事業を手掛ける子会社が、全国で84店舗を運営しているアパレルブランド「NATURAL BEAUTY BASIC」のオフィシャルECサイトを開設。店頭受取サービスなどを導入し、ネットと店舗でショッピングを楽しめる環境を整備した。オムニチャネル展開するのは3ブランド目。順次、オムニチャネル対応のブランドを拡充する。
ECサイト「NATURAL BEAUTY BASIC」の運営などは、TSIホールディングス傘下で、同グループのEC戦略やEC事業運営を手掛けるTSI EC ストラテジーが事業を手掛ける。
スマートフォンやパソコンなどマルチデバイスでネットと店舗をシームレスに融合したのが特徴。ECサイトで店舗在庫が閲覧でき、指定店舗で商品を受け取ることができる。全国の店舗で利用できる会員カード「NBBメンバーズカード」のポイント連携は、今秋にもスタートする。
TSIホールディングスは2017年2月期を最終年度とする中期経営計画にて、オムニチャネル化の促進によるEC化率の底上げを、収益力拡大に向けた戦略に上げている。具体的に掲げているのが、店頭とECの在庫を一元化し、ECで注文した商品の店舗受け取りを可能とする施策だ。
今年2月には「MARGARET HOWELL」、同4月に「Planet blue world」の2ブランドでオムニチャネル対応を実施。「NATURAL BEAUTY BASIC」で3ブランド目となる。今後も、オムニチャネル対応のブランドを増やしていく計画だ。
TSIホールディングスのECチャネルにおける14年2月期の売上高は162億円。今期は横バイで、2016年2月期は176億円、中期経営計画の最終年度となる2017年2月期の売上高は197億円を目標に掲げている。