ECと店頭の在庫連動など3ブランド目のオムニチャネル対応、TSIホールディングスグループ

TSIホールディングスグループがオムニチャネル戦略を推進、3ブランド目のオムニチャネル対応。今後もオムニチャネル対応のブランド数を増やしていく

瀧川 正実

2014年5月27日 12:21

東京スタイルやサンエー・インターナショナルといった大手アパレルメーカーを抱えるTSIホールディングスグループがオムニチャネル戦略を進めている。

5月26日、EC事業を手掛ける子会社が、全国で84店舗を運営しているアパレルブランド「NATURAL BEAUTY BASIC」のオフィシャルECサイトを開設。店頭受取サービスなどを導入し、ネットと店舗でショッピングを楽しめる環境を整備した。オムニチャネル展開するのは3ブランド目。順次、オムニチャネル対応のブランドを拡充する。

ECサイト「NATURAL BEAUTY BASIC」の運営などは、TSIホールディングス傘下で、同グループのEC戦略やEC事業運営を手掛けるTSI EC ストラテジーが事業を手掛ける。

スマートフォンやパソコンなどマルチデバイスでネットと店舗をシームレスに融合したのが特徴。ECサイトで店舗在庫が閲覧でき、指定店舗で商品を受け取ることができる。全国の店舗で利用できる会員カード「NBBメンバーズカード」のポイント連携は、今秋にもスタートする。

TSIホールディングスは2017年2月期を最終年度とする中期経営計画にて、オムニチャネル化の促進によるEC化率の底上げを、収益力拡大に向けた戦略に上げている。具体的に掲げているのが、店頭とECの在庫を一元化し、ECで注文した商品の店舗受け取りを可能とする施策だ。

今年2月には「MARGARET HOWELL」、同4月に「Planet blue world」の2ブランドでオムニチャネル対応を実施。「NATURAL BEAUTY BASIC」で3ブランド目となる。今後も、オムニチャネル対応のブランドを増やしていく計画だ。

TSIホールディングスのECチャネルにおける14年2月期の売上高は162億円。今期は横バイで、2016年2月期は176億円、中期経営計画の最終年度となる2017年2月期の売上高は197億円を目標に掲げている。

オムニチャネルを推進する「NATURAL BEAUTY BASIC」

TSIホールディングスグループがオムニチャネル対応したのは「NATURAL BEAUTY BASIC」で3ブランド目
この記事のキーワード

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00