鮮魚ECの八面六臂がJCBと業務提携、飲食店向けASPサービスの導入先を拡大

八面六臂が開発した鮮魚卸売の受注専用サービスをJCBが飲食業種の加盟店に案内するなどして、利用者の拡大につなげる

瀧川 正実

2014年5月26日 18:22

飲食店向けに鮮魚をECで販売する八面六臂は5月26日、ジェーシービー(JCB)と業務提携したと発表した。八面六臂が開発した鮮魚卸売の受注専用サービスを、JCBが飲食業種の加盟店に案内。JCB経由でサービスを導入した飲食店を対象に、JCBが決済を代行する。自社サービスのPRを強化したい八面六臂と、決済サービスの導入先を拡大したいJCBの思惑が一致した。

八面六臂はインターネットを通じて、鮮魚や貝類などを飲食店向けに販売している。「iPad」を使うことで利用できる受注専用サービス「八面六臂」を独自開発して、飲食店向けに無償で提供。水産物の価格変動などの情報を提供し、ネット経由で鮮魚の発注が行えるようにしている。

築地市場を中心とする市場流通品と、全国の産直商品に関する情報を集積して飲食店に対して情報提供。自社の物流センターを通じて、飲食店に商品を供給している。産地からの直接配送も行っており、低価格で鮮度の高い魚介類を提供しているという。

今回の業務提携により、JCBが自社の加盟店である飲食店に対し、八面六臂のサービスを案内。八面六臂はサービス利用先の拡大につなげる。JCBはサービス導入店に対し、鮮魚販売の決済について「JCB企業間決済サービス」を導入する。

「JCB企業間決済サービス」はJCBが取引先の審査、請求書の発行、代金回収を行う。八面六臂は手間をかけることなくサービス利用店を増やすことができ、JCBは決済サービスの導入先の拡大につなげることができる。

今回の業務提携は、大企業とベンチャーを結ぶための早朝プレゼンテーションイベント「Morning Pitch」(幹事はトーマツベンチャーサポート、野村證券)がきっかけとなり実現。将来的には鮮魚以外の流通への提携範囲拡大も視野に入れている。

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