中川 昌俊 2015/9/30 10:00

ペイパルは9月30日、海外のECサイトでよく利用する中国の消費者を日本のECサイトへ送客するプロモーション支援サービス「ペイパル・チャイナ・コネクト」を開始した。購買力の旺盛な中国消費者を送客するサービスで、日本のECサイトへのペイパル決済の導入拡大につなげていく。

ペイパルは、中国で普及する銀聯(ぎんれん)カードを運営する中国銀聯や中国大手銀行の中国建設銀行、商品情報紹介サイト「SMZDM.com」などと連携。それぞれのサイトで日本のECサイトへ誘導する広告などを展開する。「海淘(ハイタオ)」と呼ばれる海外のECサイトでよく商品を購入する中国の消費者を送客していく。

第1回目のキャンペーンで、10月23日から11月上旬までの間、ニッセンや外国人向けの代理購入サイト「バイイー」、コスメのECサイト「Cosme.com」など、ペイパルの決済サービスを導入している15サイトへ誘導を行う。

中国で最もECの流通額が高まる日「シングルズデー」(11月11日)や年末年始に向けたキャンペーンも今後計画しており、継続的なプログラムとして提供する。

ペイパルは2010年から銀聯カードに対応。銀聯カード会員が便利にネットで買い物ができる環境を提供している。

加えて、「届いた商品に不具合がある」「説明と著しく違う」といった問題が発生した際、返品送料をペイパルが負担する「無料返品サービス」も提供。中国ではペイパルの利用者が年々増えている。中国の消費者が海外のECサイトで購入する際に最もよく利用している決済サービスになっているという。

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