瀧川 正実 2015/10/6 10:00

大手製薬会社の第一三共は11月4日付で、子会社の第一三共ヘルスケアが、化粧品ブランド「ライスフォース」などの通販を手がけるアイムを子会社化する。アイムの買収で通信販売事業の基盤を速やかに構築。スキンケア領域のさらなる強化を図る。

アイムの全株式を保有するみずほキャピタルパートナーズ運用のエムシーピースリー投資事業有限責任組合(MCP3)から、第一三共ヘルスケアがアイムの全株式を譲り受ける。10月1日付で株式譲受に関する契約を締結した。

第一三共ヘルスケアは、OTC医薬品を主としたヘルスケア事業を展開。医薬品メーカーとして培った製品開発力を生かして、スキンケアやオーラルケアなどの周辺領域を強化している。

アイムはスキンケアを主とする通販事業を展開。マーケティングノウハウに加え、物流基盤やコールセンターなどの顧客へのサポート体制を確立している。2015年2月期の売上高は58億1100万円。

第一三共ヘルスケアは「ライスフォース」などのアイムを買収

アイムの通販サイトのイメージ(画像は編集部がキャプチャ)

アイムはもともと、イマージュホールディングス傘下の化粧品会社として事業を展開していた。2011年にイマージュホールディングスが実施したMBO(経営陣が参加する買収)により、上場を廃止。みずほキャピタルパートナーズの投資ファンドが株式公開買い付け(TOB)を実施し、ファンド傘下で再建が進められていた。

その後、傘下のイマージュが展開する衣料品・服飾雑貨の通販事業を、ディノス・セシールに譲渡するなどグループ企業の整理が加速。アイムはMCP3傘下で、事業を進めていた。

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