中川 昌俊 2015/11/9 11:00

楽天は11月5日、2015年7~9月期(第3四半期)の決算説明会を開催し、「楽天市場」全体のモバイル経由の流通総額が占める割合が5割を超えたことを明らかにした。

スマートフォンサイトのUIの改善を常時実施。PCとスマートフォンをあわせて利用するユーザーが多いことから、スマートフォンではシンプルに購入できる仕組みなどを整え、モバイル経由の売り上げがPC経由を超えた。

フューチャーフォン、スマートフォン、タブレット経由の流通総額が占める割合は第2四半期(2015年4~6月期)と比べ2.8ポイント上昇し、51.3%となった。「楽天市場」アプリ経由の流通総額は、前年同期比82.2%増と大幅に伸び、アプリの利用者が増えている。

アプリユーザーのライフタイムバリューは、PCやスマートフォンページを利用するユーザーのライフタイムバリューより高く、「楽天市場」のヘビーユーザーほど、アプリを利用しているという。

2015年7~9月期の国内EC流通総額は前年同期比12.6%増の6884億円。国内EC流通総額は今回の業績発表から、楽天トラベルの流通額を含めている。そのため、従来に比べ2000億円ほど上積みされた。

一方、楽天市場の出店者数は4万2601店舗となり、過去最高を更新。「Yahoo!ショッピング」の出店料無料化の影響で出店者数は横ばいが続いていた。流通額が順調に拡大していることから、「楽天市場」への出店者数も増えてきているとしている。

楽天のEC流通総額の5割をモバイル経由が占めることになった

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