GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)の子会社であるGMOペイメントサービスが提供する「GMO後払い」は、料金面で強みを持っている。各社の価格表を比べてみると、最も価格が安い。今後、GMOペイメントゲートウェイやGMOイプシロンなど、GMOグループで決済サービスを利用している店舗には、さらにお得なサービスを展開する予定という。後払い決済の価格をできるだけ安くしたいEC企業、すでにGMOグループの決済を利用しているEC企業にとっては最適な後払いサービスかもしれない。
プラン名 | Aプラン | Bプラン | Cプラン | Dプラン |
月額固定費(税別) | 0円 | 4,500円 | 18,000円 | 45,000円 |
決済手数料率 非課税 | 4.70% | 4.20% | 3.40% | 2.70% |
営業マン一人に決済周りは任せられる
GMOペイメントサービスは2013年8月から後払い決済サービス「GMO後払い」を提供している。GMO-PGの決済サービスを提供しているEC企業向けに営業を行っており、GMO-PGと連携したトータル決済サービス提供が強みの1つ。
「例えば、これまで担当していた営業マンが後払い決済サービスを担当するので、決済周りは1人に任せられると評価をいただいている」(向井克成社長)
GMOグループで中小EC事業者向け決済サービスを展開するGMOイプシロンでは、決済サービスに「GMO後払い」を標準搭載。チェックボックスにチェックを入れるだけで、簡単に後払い決済を導入できるようにしている。
封書、圧着ハガキの両方に対応
GMOペイメントサービスは後払い決済サービスでは後発組。だが、後発ならではのEC企業のニーズを汲み取ったサービスも強みだ。
例えば、利用者への請求では封書、圧着ハガキの両方に対応。圧着ハガキの場合、郵便局で料金を支払うことはできないが、請求手数料は140円とコストを抑えることが可能だ。
一方で、年配の利用者が多い通販サイトなどでは、郵便局での支払いが可能な封書(請求手数料180円)を求めるケースもあるため、EC事業者が自由に選べるようにしている。「サービスを運用する前は、安価な圧着ハガキの方がニーズが高いと考えていたが、実際に運営してみると、封書の利用を希望するEC企業が多く、両方のニーズがあることが分かった」(同)
現在は導入者数、取扱高ともに、想定を上回る数値で推移しているという。GMO-PGは自社サイトへの決済システムの提供がメイン。楽天市場やヤフーショッピングなどモール店への対応も重要視されており、「GMO後払い」はこうしたサイトへの導入も進んでいる。
今後は、GMO-PGの導入企業へのサービス導入と充実したサービスを強化する。「後払い決済を提供している会社の中で、決済をトータルで提供できる会社は当社しかない。こうした強みを生かし、トータルでGMOに任せてもらえれば、よりお得になるようなサービス展開を進めていきたい。EC企業の問題解決となるサービスを開発・提供していきたい」(同)と言う。