ジャックスはクレジットカード決済や割賦販売決済などをEC事業者に提供しているが、現状では大きなシェアを得ていない。メインは実店舗向けで、今後は新たなサービス開発を行いEC向けにサービスを強化するという。EC事業者には提携カードの提案など、個別の提案も行う方針。ジャックスと関係を強化し、新しいサービスを始めたいと思っているEC企業にとっては最適なサービスだろう。
プラン名 | Aプラン | Bプラン | Cプラン | Dプラン |
月額固定費(非課税) | 0円 | 4,500円 | 18,000円 | 45,000円 |
決済手数料率 非課税 | 5.00% | 4.40% | 3.60% | 2.90% |
初年度の流通額は20億円、600店舗の採用目指す
ジャックスは今年4月に通販・ネット販売を対象にした後払い決済サービス「ATODENE(アトディーネ)」の提供を開始。信販・カード業界では初めて後払い決済業界への参入となる。既存事業によって培ってきた約70万の加盟店ネットワークを武器に、後払い決済サービスを展開。初年度の流通額は20億円、600店舗の採用を目指す。
「2年前から後払い決済には注目しており、新しい事業として提供しようと進めてきた。EC事業者向けに決済サービスを展開していく中で、『後払い決済はないのか』という声を数多くいただいた。いろんな市場調査を行った。今後さらに伸びる有望市場だと考え、後払いサービスを始めることにした」(新事業開発部・高橋弘秀スタッフマスター)
強みはクレジット事業・カード事業などで全国に70万店の加盟店があること。そして、600人の営業担当者を抱えていることだ。リスク管理に関しても個品割賦などで長年に渡って培った与信ノウハウがある。こうした社内のリソースを後払い決済サービスでも活用できるとしている。
EC事業者には提携カードの発行も提案
カード発行会社としての強みも生かす。大手のEC事業者には、提携カードの発行などを提案していく予定。決済に留まらず、将来的にはポイントサービスなども提供していく考えがある。
サービス開始から1ヵ月、問い合わせは順調に増えているという。
「全国約70万加盟店の多くは中小事業者だが、現在引き合いが多いのはこれから後払いを導入しようとしている規模の大きい会社の方が多い。中小の事業者からも問い合わせをいただいている」(同)
今後も、EC事業者向けのサービスを強化し、後払いだけではないマルチな決済サービスとして展開していく考え。