消費者は買い物時にどのチャネルの情報を参考にしているの? 4412人に聞きました
商品ジャンル、年代別で、商品購入時に消費者が参考にする情報には違いがあるのでしょうか。こんなテーマで20代以上の男女4412人に、商品ジャンルを「ギフト用の食品」「ファッションアイテム」「雑貨・インテリア」「家電」に絞って、年齢別の消費行動を探ってみました。商品ジャンル、年齢別、男女による消費行動の違いを把握し、貴社のネット通販運営に役立ててください。
やっぱり商品購入の参考にするのは「実店舗」の情報
まず全体像。4ジャンルごとの商品情報に関する確認方法を調べてみました。
「店舗の現物」確認が圧倒的に多いのが現状ですが、「インターネット・アプリ」の比率も高いことがわかります。続いて多いのが「カタログ」で、全体の3番目。
ジャンル別の傾向では、「店舗の現物」に関しては「ギフト用の食品・飲料」の比率が他ジャンルと比べて低くなっています。
一方、「インターネット・アプリ」では「家電」の比率が最も高い傾向に。
「ファッションアイテム」「雑貨・インテリア」の2ジャンルに大きな違いがあるのは、「身の回りの人」を情報源としていること。いわゆる「クチコミ」でしすが、個人的には思ったよりも少ない印象です。
ギフト用の食品・飲料×性年代
全体で最も高い情報源は「店舗の現物」。53.6%と2人に1人は店舗で情報を取得していることがわかります。また、年代別に見ると、20~29代の男女は各年齢層と比較すると最も「店舗の現物」を参考にする割合が低い(男性は35.5%、女性は48.0%)傾向が出ています。
「インターネット・アプリ」に関しては男女ともに大きな違いは見られませんが、全体的には30~40代が高い傾向にあります。「カタログ」は年代が高いほど参考にする割合が大きく、販促ツールとして有効であると言えるでしょう。
ファッションアイテム×性年代
「店舗の現物」は他のジャンルと比べて高い情報源となっています(全体で63.8%)。特に女性の比率が高く、40代以上では70%を超えています。
また「インターネット・アプリ」に関しても30~59歳までの女性は40%超え。高い割合でネットを活用しているのが特徴的です。
雑貨・インテリア×性年代
他のジャンルと同様に最も高いのが「店舗の現物」(67.4%)。男女間に顕著な差は見られません。しかし、20代男性のみ際立って低い数値となっています(44.4%)。20代男性はそもそも、雑貨・インテリアを「購入しない」という回答が多いため、そうした傾向も反映されているのでしょう。
また、「インターネット・アプリ」に関しては、性別、年代で顕著な差は見られませんでした。
家電×性年代
他のジャンルと比べて「インターネット・アプリ」を情報源にしている割合が高い傾向にあります(全体で46.7%)。
特に男性の20~49代までで、「店舗の現物」「インターネット・アプリ」がほぼ同等の割合となっています。また、「カタログ」も男性50歳以上に関しては、30%超と大きな割合です。
ECを実施している企業は、消費者がどのように消費者が情報を取得しているのか把握することで、販売チャネルの戦略立案、販促方法などECサイト運営に役立てることができるはずです。「おかいもの研究室」では、市場調査からユーザビリティ調査まで、さまざまな視点でレポートを公開していきます。皆さまの事業にお役立てください。
調査概要について
- 調査概要:性年代、商品ジャンル毎に、商品購買時に参考にする情報源を特定
- 調査期間:2016年5月21日~22日
- 調査手法:独自調査(インターネットリサーチ)
- 被験者数:4411人
- 商品ジャンル:「ギフト用の食品・飲料」「ファッションアイテム」「雑貨・インテリア」「家電」