柏木 誠 2016/7/19 9:00

「眼」や「手」の衰えといった特有の問題を抱えるシニア層に対し、「文字サイズ」「行間」「UI設計」など使いやすいアクセシビリティを提供することは重要となります。幅広い消費者が利用した「Amazon Prime Day」について、シニア層はどのような感想を持ったのでしょうか? 「Amazon Prime Day」へ要望する改善点、評価点をヒアリング。シニア向けにも配慮したサイト作りのヒントを見つけて下さい。

シニア層が求めるのは「見やすさ」「検索のしやすさ」

「Amazon Prime Day」を利用したユーザーに対し、「よい」「どちらかというとよい」「悪い」「どちらかというと悪い」という評価、加えて要望する改善点をアンケート調査しました。サンプル数は231件。

シニア層が求める改善点

  • 品目ごとの「アイウエオ順」「キーワード検索」ができるようになってほしい
  • すぐに自分の欲しいものリストにアクセスできた方がいい。
  • 付属品を付けて販売してほしい。
  • 商品の種類が偏っていたので、在庫品一掃という感じがしてしまった。
  • 文字が小さく高齢者には見にくい。
  • カテゴリをもう少し整理した方がいい。
  • ユーザーの欲しい商品は多岐にわたるので、もう一段の工夫を。
  • 文字が多いため見にくい。
  • 最初にほしいと思う画像をクリックしてから、金額を提示するようにした方がいい。
  • スクロールなしで、各特集への入り口の一覧が表示されるようにした方がいい。

「よい」「どちらかというとよい」をつけた主な理由

検索のしやすさ

  • ジャンル分けされており探したいモノを絞って見ることができる。
  • カテゴリ分けが明確。
  • さらに細かく条件付けできる。

レイアウトのわかりやすさ

  • 目玉商品を中央で大きめに配置し、わかりやすく使いやすい。
  • 1商品あたりのレイアウトが大きいため閲覧しやすい。
  • 画像が見やすいので探しやすい。年寄りには見やすいサイト。

その他

  • 欲しい商品が複数ストアで取り扱っている点が良い。
  • 「あなたにオススメのタイムセール」というコーナー。
  • 今のタイムセール、これからのタイムセールなどの案内がわかりやすい。

「悪い」「どちらかというと悪い」をつけた主な理由

  • セール開始時間、入り口がバラバラなので何度も入り直す必要がある。
  • 品数が多すぎるからか、目的のものとは関係ないものもヒットしてしまう。
  • 特売品のものは目立つが、自分が欲しいものが決まっている場合、カテゴリ選択がページの下部にあるため 目的のものが探しづらい。
  • 検索方法がたくさんあるのはいいけれど、あり過ぎて絞るのに手間がかかる。

シニア層にとって「Amazon」は使いやすい?

参考までに、調査したサンプルを図にしてみました。

年代が上がるごとに、「よい」「どちらかというとよい」を付ける比率が高くなっています(サンプル数が231件のため標本誤差が生じる可能性があります)。

その他の年代別の定性評価は「【速報】「Amazonプライムデー」は使いやすい? 使いにくい? 利用者に早速聞いてみた」を参考にしてください。前回の調査はサンプル数117件ですが、その後の調査でも同等の傾向が出ています。

「Amazonプライムデー」を使ったシニア層の感想まとめ。60代以降が使いやすいECサイトは? ①
「Amazonプライムデー」を利用した消費者の評価(サンプル数は231件)
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