「ポケモンGO」の利用動向調査。マクドナルドアプリのアクティブユーザー数が配信開始日の5倍に
ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズは、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用した、「ポケモンGO」アプリの利用動向について、調査結果を発表した。
国内インストールユーザー数はInstagram超えの1,740万人
ポケモンGOのインストールユーザー数は、7月22日の配信から3日間で1,147万人を記録。驚異的な初速を見せた。
8月のインストールユーザー数を見てみると、1,738万人とさらなる伸びを見せ、国内ではInstagramのインストールユーザー数を超えている。
マクドナルドアプリのアクティブユーザー数が5倍に急増
また、配信開始当初から「ジム」として提携しているマクドナルドにも影響が見られる。マクドナルドアプリのアクティブユーザー数の推移を見ると、ポケモンGO配信開始時には約100万人だったアクティブユーザー数が、8月末には約500万人にまで増加している。
アクティブ率(=アクティブユーザー数/インストールユーザー数)も、7月22日には7.5%だったが、8月末には25.9%となり、TwitterやInstagramなどSNSアプリに迫るアクティブ率になっている。
幅広いユーザーが楽しむポケモンGO
他のアプリと比較して、ポケモンGOはどのようなユーザーに利用されているのか。性別を横軸、年齢を縦軸に取り、アクティブユーザーの分布を見てみると、ポケモンGOは他のアプリと比べ、中央に近いことが見てとれる。性年代で見ると、幅広い層に使われているアプリと言えそうだ。
また、ポケモンGOユーザーの所持ゲームアプリの数をみてみると、「1個」が約17%と最も高い。他のゲームアプリを入れず、ポケモンGOのみをインストールしているユーザーが、他のゲームアプリと比較して多いことがわる。
普段スマホにゲームアプリを複数入れていないユーザーでも、ポケモンGOはインストールしているようだ。ポケモンGOはゲームアプリの新たな顧客層を獲得できていると考えらる。
アクティブユーザー層にも変化あり
アクティブユーザーの属性の推移で、配信初週と8月最終週の属性を比較すると、性別では、女性比率が40.9%から44.5%に増加している。
次に、年代別で見ると、10代(-9.7%)、20代(-2.9%)、30代(+4.9%)、40代(+4.6%)、50代(+2.3%)、60代(+0.8%)となっており、特に30~40代の比率が高まっている。配信当初は20代の関心が高かったポケモンGOだが、継続利用しているのは30代以上のユーザーだと見られる。
エリア別に見ると、東北地方(+2.6%)、九州地方(+5.0%)の比率が高まっている。ナイアンティックは8月10日、ポケモンGOを被災地復興に活用することを発表しており、ニュースを受けた該当地域のユーザーがポケモンGOを使っている可能性が考えられる。
調査・分析概要
ヴァリューズが保有する全国の行動ログモニター会員の協力により、2016年7月22日から8月31日において、スマートフォンアプリ別にデータを集計した。
- アプリユーザー数は、Androidスマートフォンでのインストールおよび起動を集計し、ヴァリューズ保有モニタでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測
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