p>ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズは9日、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用した、キュレーションメディアに関する調査結果を発表した(調査概要と調査対象サイトについては末尾に記載)。

PC、スマートフォンともに「Marble」が躍進

キュレーションメディアが続々と登場している中、どのサイトが注目を集めているのか。

まずPCで見てみると、旅行キュレーションメディアの「RETRIP」が2015年1月時点の訪問者数と比較すると10倍、「TravelBook」は20倍にと成長。台湾や金沢など国内外の人気スポットやランチ、スイーツといったグルメ情報などのコンテンツが人気のようだ。

また、2015年1月時点でアクセスがなかった女性向けまとめサイト「Marble」が2015年4月頃から少しずつアクセス数を伸ばしており、2016年1月時点では「RETRIP」に迫る勢いにまで急伸している(図1)。

図1 訪問者数推移(PC)
図1 訪問者数推移(PC)

スマートフォンでも同様に「Marble」が急伸している(図2)。

図2 訪問者数推移(スマートフォン)
図2 訪問者数推移(スマートフォン)

2016年1月のデータでPCとスマートフォンの訪問者数を比較すると、スマートフォンがPCの倍以上。今回の調査ではアプリサイトは除外しているが、キュレーションメディアはスマートフォンでより閲覧されていることが分かる(図3)。

図3 訪問者数(PC/スマートフォン)
図3 PC(青)とスマートフォン(オレンジ)の訪問者数の比較

スマートフォンは女性比率と20代比率が高い

PCとスマートフォンで各サイトのユーザー属性を比較した。性別で見てみると、スマートフォンでは女性比率が高い。

また、車に特化した「Carcast」(PC)や、ゲームに特化した「GAMY」(スマートフォン)は男性比率が非常に高いことから、男性の嗜好性が読み取れます(図4、図5)。

図4 訪問者属性(性別/PC)
図4 訪問者属性(性別/PC)
図5 訪問者属性(性別/スマートフォン)
図5 訪問者属性(性別/スマートフォン)

年代別で見てみると、PCはどの年代のシェアもほぼ均等なのに対し、スマートフォンは20代のシェアが高く、若い世代ほどスマートフォンをメインにキュレーションメディアで情報収集をすると言えそうだ(図6、図7)。

図6 訪問者属性(年代別/PC)
図6 訪問者属性(年代別/PC)
図7 訪問者属性(年代別/スマートフォン)
図7 訪問者属性(年代別/スマートフォン)

「MiddleEdge」の「あの頃ナウ」が滞在時間に影響

平均滞在時間で見てみると、PCは記憶をくすぐる大人のWebメディア「MiddleEdge」が2位に約2分の差を付けた

「MiddleEdge」は他のサイトにない「あの頃ナウ」という機能がある。これは自分の「生まれた年」や「検索したい年齢」の記事を検索できる機能で、この機能が滞在時間を増やしていると考えられる。

また、スマートフォンはどのサイトも平均滞在時間が1分以上とPCと比較すると長めであることが特徴的。

図8 サイト滞在時間ランキング
図8 サイト滞在時間ランキング

「Marble」の併用率が人気を示す結果に

各サイトを閲覧しているユーザーが他のキュレーションメディアをどの程度閲覧しているかを示す「併用状況」を調査した(軸となるサイトを100%として、他のキュレーションメディアとの閲覧併用状況を集計)。

図9 キュレーションサイトの併用状況
図9 キュレーションサイトの併用状況(黄色部分が併用率15%以上)

PCでの閲覧ユーザーは「RETRIP」を併用している割合が高いことがわかった。また「Marble」も比較的併用されやすいと言える。

マネーやビジネス情報を扱う「Monkey」を閲覧しているユーザーは「RETRIP」の併用率が47%と約半数いることから、親和性が高いことが考えられます。

スマートフォンの閲覧ユーザーで見てみると「Marble」と、欲しいモノや体験について調べるサイト「KAUMO」がよく併用して閲覧されており、「Marble」はPCと同様にスマートフォンでも人気があることが伺える。

また、美しくなりたい女子向けサイト「美人部」を閲覧しているユーザーは「Marble」(併用率39%)以外にも「KAUMO」(併用率48%)も併用して閲覧しており、特に20代女性は他の年代と比較すると3つのサイトの併用率が高くなっており、特定のファンを取り込めていることが読み取れる(図10)。

図10 「美人部」併用状況(スマートフォン/20代女性)
図10 「美人部」併用状況(スマートフォン/20代女性)
調査概要

2016年1月の全国のモニター会員の行動を「VALUES eMark+」で分析(訪問者推移はPCサイトが2015年1月~2016年1月、スマートフォンサイトが2015年8月~2016年1月)。

対象メディアは、PC、スマートフォンともに2016年1月月間訪問者数が10万以上で、PCサイトは2015年2月~7月と2015年8月~2016年1月を比較して伸び率が高い上位10サイト。スマートフォンサイトは、2015年6月~9月と2015年10月~2016年1月を比較して伸び率が高い上位10サイト(アプリは対象外)を条件に抽出。

サイト訪問者数はPC、スマートフォンからの各Webサイトへのアクセスを集計し、ヴァリューズ保有モニタでの出現率を基に、国内ネット人口に則して統計的に推測。

調査対象サイト
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