ロコンドが店頭向けスマホ決済とPOSの提供。取引ブランドのオムニチャネル化を支援

まずはロコンドが運営するリアル店舗に、「LOCOPOS(ロコポス)」と「LOCOPAY(ロコペイ)」を導入した

瀧川 正実

2017年7月4日 7:00

靴とファッションのECサイトを運営するロコンドは7月1日、オムニチャネル戦略の旗艦店「MANGO原宿店」に、自社開発のPOSシステム「LOCOPOS(ロコポス)」とスマホ決済システム「LOCOPAY(ロコペイ)」を導入した。

ロコンドは現在、小売店やアパレル企業などの支援を手がけるプラットフォームサービスの一環として、オムニチャネル化を支援する「RAOS計画(Real As Online Store)」を進めている。

ロコンドが進めている「RAOS計画(Real As Online Store)」

「RAOS計画」のアプローチ(画像はIR資料からキャプチャ)

スペイン発のグローバルファストファッションブランドである「MANGO」の国内EC事業・リアル店舗事業の独占販売権を獲得。ECとリアル店舗の一体運営を強化するため4月から「MANGO原宿店」の運営に乗り出している。

このリアル店舗に導入したのが「LOCOPOS(ロコポス)」とスマホ決済システム「LOCOPAY(ロコペイ)」。それぞれの特徴は次の通り。

  • 「LOCOPOS(ロコポス)」
    ファッション商材に特化した、パソコンやタブレットで利用可能なPOSシステム。売上登録、売上分析、在庫管理、店間移動、棚卸などの一連の店頭レジ業務がタブレットで利用できる。商品情報のデータベースはECと一元化。在庫のデータベースもECと一元化しているため、リアルタイムで管理している店舗在庫をEC(ロコンドおよび自社EC)で販売することも可能。1店舗あたり月額980円で利用でき、ロコンド出店店舗は2017年9月から使用できる。
     
  • 「LOCOPAY(ロコペイ)」
    デジタル会員カードとスマホ決済を統合したスマホ決済システム。バーコードをかざすだけで、店舗決済を完了させることが可能。ロコペイの顧客情報・売上情報のデータベースを「ロコンドと店舗」で一元化。今後は、「ロコンドと店舗と自社EC」までのデータベースの一元化を進める。ロコンドによると、「莫大なシステム開発費用をかけずに、会員情報やポイントの完全オムニ化が可能になる」という。

ロコンドの事業ポートフォリオ

ロコンドの事業ポートフォリオ(画像はIR資料からキャプチャ)

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