配送で付加価値を提供する「LOHACO」。ダンボール回収や置き場所指定など開始
アスクルは8月2日、日用品ECサイト「LOHACO(ロハコ)」の配送サービスを都内や大阪府内の一部地域で拡充した。
独自の配送サービス「Happy On Time(ハッピーオンタイム)」をリニューアルし、①商品の置き場所指定②段ボールの回収③配達直前の電話連絡④宅配ボックスでの受け取り――の4サービスを追加。配送の付加価値を高め、利便性の向上と再配達削減をめざす。
「Happy On Time」は午前6時から深夜0時まで、1~2時間刻みで配達時間を指定できるサービス。到着時間を事前に30分幅で通知するほか、到着10分前にもアプリのプッシュ通知で連絡する。
また、配達1時間前から、アプリやWebサイト上の地図で配送ドライバーの現在位置を確認できるようにするなど、荷物を受け取りやすくするためのさまざまな機能を提供している。
こうした機能に加え、以下の4機能を追加した。
1. 商品の置き場所を指定
顧客が荷物を対面で受け取れない場合、「玄関扉の前」「車庫」「物置の中」「裏口・勝手口扉の前」のなかから配達場所を指定できるようにした。配送ドライバーは配達完了後、モバイル端末で荷物を撮影する。顧客は「LOHACO」のアプリやウェブサイトでその写真を閲覧し、荷物が到着したことを確認できる。
2. ダンボールを回収
商品を配達するために訪問した配送ドライバーが、「LOHACO」の梱包用ダンボールや紙袋を対面で回収する。回収の対象となるのは、回収時以前に注文した商品の段ボールや紙袋。
3. 配達直前に電話連絡
配送ドライバーが配達先に到着後、顧客に電話をかけてから商品を届ける。単身世帯の女性などが防犯の観点から、不意打ち的な訪問者との対面を拒む場合があることなどに対応した。
4. 宅配ボックスでの受け取り
荷物の受け取り場所として宅配ボックスを指定できるようにした。従来は顧客が不在の場合で、一定重量内の荷物に限り宅配ボックスを利用していた。
「Happy On Time」は現在、東京10区(千代田区、中央区、港区、江東区、世田谷区、渋谷区、品川区、目黒区、大田区、新宿区)と大阪9区(大阪市北区、福島区、此花区、西区、中央区、旭区、都島区、鶴見区、城東区)で展開している。
再配達削減に効果を発揮しており、2017年6月と7月の不在率は2.5%にとどまったという。