農水大臣、オイシックスと大地を守る会の経営統合は「農産物流通等の合理化に資する」
「農業競争力強化支援法」に基づき、2社の経営統合を税制特例の第1号案件として認定した理由を説明した。
齋藤健農林水産大臣は9月22日の記者会見で、オイシックスドット大地と大地を守る会の経営統合(10月1日付)について、「農産物流通の合理化に資するものと認められる」などと評価した。
2017年8月に施行された農業競争力強化支援法に基づき、2社の経営統合を税制特例の第1号案件に認定した理由を説明した。
齋藤農相は、2社が経営統合することで経営資源の集中や、事業への相乗効果が見込めると指摘。生産者の販売機会の拡大や、農産物流通の合理化につながることから税制特例事案に認定したという。
経営統合後、同法の特例により設備投資費用の割増償却が認められる。
オイシックスドット大地は2017年10月から2020年3月にかけて事業再編を進める。
販売サイトの共有や食品の相互供給に取り組むほか、大地を守る会のEC比率を現在の40%台から2020年度に60%台に引き上げることで、生産者の販売機会を拡大する計画。また、物流の共同化や共同配送を推進し生産性向上を図る。
「農業競争力強化支援法」は、農業資材事業や農産物流通・加工事業の事業再編などを促進し、農業者の競争力強化を支援するとともに、農業や農業生産関連事業の健全な発展に寄与することを目的としている。
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