モール店から自社ECサイトへ強化軸を移すベガコーポレーションの戦略
利益率が高い自社ECサイトへ販売チャネルの軸をシフトすることで収益改善を図る
家具ECを展開するベガコーポレーションは2019年3月期、旗艦店(自社ECサイト)の強化に取り組む。
配送費の高騰などで利益が圧迫される中、販売チャネルの軸を価格競争が起こりやすいショッピングモールから、利益率が高い自社ECサイトへシフトすることで収益改善を図る。
自社ECサイトの平均購入単価は2万1000円で、モール店舗と比べて8000円高い。また、売上高に占める販売管理費の割合は、自社ECサイトの方がモール店舗より約8%低いという。
2018年3月期の単体売上高は前期比18.4%増の129億7700万円だったものの、営業利益は同32.2%減の5億6100万円で増収減益。大手ショッピングモール内の価格競争が激化し、コモディティ商品の値下げを行ったほか、配送会社の値上げで配送コストが上昇したことが営業減益の要因となった。
今後は自社ECサイトへの積極的な広告投資や、検索エンジン最適化などに注力する。
2018年3月期における自社ECサイトの売上高は約16億6100万円。EC売上高に占める自社ECサイトの比率は急速に拡大しており、2018年1~3月期(第4四半期)は前年同期比約2.5倍の19.2%となった。
自社ECサイトの年間アクセス数は前期比329%増で、2018年3月度は前年同月比約4.3倍の151万ユニークユーザー。
なお、ベガコーポレーションは家具・インテリア市場の「トレンド LOWプライス」において、ファストインテリアのジャンルを確立するとしている。
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