楽天のフリマアプリ「ラクマ」、販売手数料を3.5%に改定
販売手数料無料施策は終了、先行する「メルカリ」は売買成立時に10%の手数料を徴収している
フリマアプリ「ラクマ」を運営する楽天子会社のFablicは6月4日の10時から、無料で展開していた販売手数料を改定し、商品価格の3.5%を手数料として徴収する。5月15日に「ラクマお知らせブログ」で公表した。
6月4日10時まで出品された商品を購入する場合、購入者側の支払い完了日が6月11日の10時までなら手数料は無料。10時以降に支払いが完了した場合は手数料3.5%を徴収する。
6月4日10時以降の出品商品の購入については、支払期間問わずに販売手数料3.5%を徴収する。
「ラクマ」では、利用者を増やし流通規模の拡大を優先するため、取引成立時に出品者から徴収する販売手数料を無料で展開してきた。一方、フリマアプリで先行する「メルカリ」は売買成立時に10%の手数料を徴収している。
親会社である楽天の2018年1~3月期連結業績(第1四半期)では、国内ECの営業利益のマイナス要因(前年同期比8.3%減)として、楽天ダイレクトなどの直販事業、CtoC事業の「ラクマ」で実施している手数料無料施策といった戦略投資をあげていた。
楽天は2016年にFablicを買収。楽天の旧「ラクマ」と、Fablicの「フリル」を2月26日に統合し、新サービス「ラクマ」としてフリマアプリの運営を一本化した。
楽天によると、CtoC事業の年間流通総額の規模は1400億円(2017年12月度の流通総額から参照)。今後もCtoC事業への戦略投資を続けていく。
なお、楽天は2018年7月1日付でFablicを吸収合併すると発表している。
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