訪日観光きっかけの越境EC規模は約8000億円、半数以上を中国が占める
調査対象地域からの越境ECによる購入金額は1兆5500億円で、約5割は訪日観光がきっかけとなっている
観光庁がまとめた「平成30年版観光白書」によると、中国や米国など5つの国・地域からの訪日観光をきっかけとした2017年の越境ECの購入規模は、推計7800億円だった。購入者自身の訪日観光だけでなく、家族や知人の訪日観光をきっかけとした購買も含めた金額。
調査対象は中国、香港、台湾、韓国、米国。 越境ECによる購入金額全体の1兆5500億円のうち、約5割は訪日観光がきっかけとなっている。
訪日観光をきっかけとした7800億円のうち、約6割にあたる4700億円は中国からの購入金額。
中国では、都市部を中心に越境ECによる日本製品の購買経験者が増えている。
20~49歳のミドル・ハイエンド層に相当する月収5000元以上の社会人を対象に、北京市、上海市、広東省広州市および内陸部都市(湖北省武漢市、重慶市、四川省成都市)の居住者に対してインターネット調査を実施した結果、越境ECによる日本製品の購入経験者は2017年8月時点で67.7%だったという。
購入した商品ジャンルは上位から化粧品(48.5%)、食品(41.6%)、医薬品(35.5%)。
越境ECで購入した理由の1位は「中国内では店頭で販売されていない製品だから」(44.4%)、2位は「日本に旅行をしたときに購入して気に入った製品だから」(40.4%)となっている。
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