カタログハウスが送料を値上げ。ヤマト運輸からの要請を受けての措置
8月1日以降の申し込みの送料を、従来比8%引き上げた
カタログハウスは8月1日、通販の送料を8%値上げした。商品の配送を委託しているヤマト運輸から、送料値上げの要請を受けたため。
カタログハウスは商品の販売価格帯に応じて送料を設定している。4999円以下は従来の250円から270円に変更。5000~9999円は350円から378円、1万円以上は600円から648円へとそれぞれ値上げした。クール便は450円から486円に変更している。大型商品(送料1000円以上)は商品ごとに異なる。
8月1日以降の申し込みは新料金を適用。金額はすべて税込。
食品、化粧品、ダニ捕りマットなどの「定期お届けコース」の送料は従来通り「通販生活が負担」としている。
宅配業界の労働改善にはやむを得ない値上げと判断
カタログハウスは送料値上げの経緯について、公式通販サイトで説明。2018年4月にヤマト運輸から送料値上げの要請があったためとしている。
宅配便業界におけるドライバーの長時間労働の改善のための、やむを得ない値上げと捉え、業務の効率化を行なうことで可能な限りコスト上昇分を社内で吸収し、送料の現状維持に努めてきたという。
カタログハウスは、宅配便ドライバーの長時間労働を改善するため、顧客向けに次のようなコメントを掲載している。
宅配便ドライバーさんの長時間労働の一因には、「不在のときの再配達」があります。商品お申し込みの際には、「お届け日指定」「お届け時間帯指定」が選べます。商品をまとめて申し込んだり、お届け指定を上手に使っていただけたらと思います
通販・EC業界では2018年3月以降、送料の値上げが相次いでいる。セブンネットショッピング、ディノス・セシール、ファンケル、ベルーナ、ニッセンなどが、送料無料の廃止や送料の値上げに踏み切っている。
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