瀧川 正実 2019/4/8 7:00

「グローバルワーク」「ローリーズファーム」などのアパレルブランドを展開するアダストリアの2019年2月期におけるEC売上高は、前期比16.0%の405億円だった。

アダストリア単体に占めるEC売上高の比率は19.6%で前期比3ポイント増。自社EC比率は約9.7%で同1.1ポイント増えた。EC売上高の比率は5年間で約2倍に拡大した。

アダストリア単体の売上高は1954億2700万円で前期比2.4%減。連結では2226億6400万円で同0.1%減。

「グローバルワーク」「ローリーズファーム」などのアパレルブランドを展開するアダストリアのEC売上高の推移
EC売上高の推移(画像は決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

自社ECサイト[.st](ドットエスティー)の会員数は前期末比170万人増の約870万人。

2019年2月期はポイントプログラムの強化に取り組んだ。ポイントプログラム拡充によるメンバーシップの価値向上を狙い、2018年9月にNTTドコモと提携。[.st](ドットエスティー)でdポイントを利用できるようにした。

6月には[.st](ドットエスティ)に人工知能(AI)を搭載したチャットボットを導入。従来の顧客対応手段であるメール、電話、FAQに加え、チャットポットを導入し、顧客値会おうの充実化を図った。

8月には「[.st] (ドットエスティ)」に画像検索機能を追加。Webサイトやアプリに商品の画像をアップロードすると、人工知能(AI)が画像を認識し、関連する商品をレコメンドできるようにした。

アダストリアは2020年2月期、オムニチャネルを本格展開

2019年5月中旬にも、オムニチャネルサービスを導入予定。EC購入商品の店舗受取、ECサイト上において店舗での試着予約ができるサービスも導入する。また、ECで購入した商品の店舗返品も予定している。

将来的にはこれらのサービスを、アダストリアグループの店舗であれば、どのブランドの商品でも取り寄せ・試着・返品が出来るよう整えていきたいと考えている。(アダストリア)

「グローバルワーク」「ローリーズファーム」などのアパレルブランドを展開するアダストリアは2020年2月期、オムニチャネルの本格展開を重点施策とする
2020年2月期の重点施策(画像は決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

こうしたオムニチャネルを本格展開するのは、ユーザーとブランドとの接点を拡大し、ファンを増やすため。実店舗とECを連携することで充実した買い物体験を提供、店舗への来店頻度向上にもつなげる。

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