中川 昌俊 2014/10/1 18:23

アマゾンは10月1日、日本郵便、住宅設備メーカーのナスタの2社と協力し、物流インフラ構築の向上を目指す取り組みを始めたと発表した。第1弾として、メール便サイズの荷物を収納できる住宅用ポストを開発。不在時にもメール便の荷物を安全に受け取れる環境を用意し、メール便の利便性を高める。3社は今後も共同で配送効率を高めるサービスを開発していく考え。

今回の取り組みは「Qual」(戸建住宅用ポスト)と「D-ALL」(集合住宅用ポスト)を開発。「D-ALL」はデベロッパーを通じて集合住宅に設置を進める。「Qual」はをAmazonのDIY・工具ストアにて特別価格で販売(定価4万9500円)する。

また、「Qual」を購入したAmazonプライムの新規・既存会員向けに、3900円(Amazonプライム年会費相当)分のAmazonポイントを還元するキャンペーンを実施するなど、拡販キャンペーンも行う。「D-ALL」でも今後、Amazonプライムを活用した施策を実施していくとしている。

日本郵便は2014年6月1日から競合他社のメール便に対抗し、「ゆうパケット」の提供を開始。通販荷物専用サービスとして、「ゆうメール」にはなかった追跡機能を追加したほか、荷物の厚さを3㎝まで広げ、利便性を高めている(詳細記事はこちら)。

一方、対応する厚さを広げたことで現在65%の荷物がポストに投函できず、不在時は「ゆうパケット」でも配達員が再訪問しなければなくなっているという。今回の施策で、「ゆうパケット」の荷物を安全に投函できる環境を広げ、再配達コストを抑えたい考え。アマゾンは、これまで通常配送でしか送れなかった商品を「ゆうパケット」で配送できるようにし、配送コストを抑える狙いがありそうだ。

戸建住宅用ポスト「Qual」
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