三陽商会のEC売上は84億円、EC化率は12.7%(2020年2月期)
EC事業は重点的な投資や集客のためのプロモーションを実施したほか、在庫欠品率の改善が奏功し、計画以上の売上高を確保したとしている。
三陽商会の2020年2月期におけるEC売上高は84億6400万円だった。単体売上高に占めるEC売上高の比率(EC化率)は12.7%。
EC事業は重点的な投資や集客のためのプロモーションを実施したほか、在庫欠品率が改善したこともあり計画以上の売上高を確保したとしている。当期は決算期変更に伴う14か月決算のため、実績を前期と比較できない。
自社ECサイトの売上高は62億6900万円で、EC売上高の74%を占めた。自社ECはブランドECサイトを立ち上げたことで売り上げが拡大。自社ECの四半期ごとの増収率は2019年1-3月期が前年同期比18%増、4-6月期が同51%増、7-9月期が同36%増、10-12月期が同35%増、2020年1-2月期が同17%増と推移した。
なお、2018年12月期のEC売上高は53億1700万円、EC化率は9.2%だった。
2020年2月期は最終赤字26億円
2020年2月期の連結売上高は688億6800万円(2018年12月期は590億900万円)、営業損失28億円7500万円(同21億7600万円の赤字)、経常損失28億9900万円(同19億5000万円の赤字)、当期純損失26億8500万円(同8億1900万円の赤字)。
今後は収益力を高めるため、調達原価低減や不採算売り場の撤退、安易なセール販売から脱却などに取り組む。直営店をてこ入れするための人材育成やプロパー売上の拡大、実店舗とECが連動するオムニチャネル化も推進する。
2021年2月期は新型コロナウイルスの影響で連結売上高355億~440億円と減収を見込んでいる。営業損失は60億~105億円となる見通し。
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