楽天、海外で初の物産展を台湾で開催
台湾の新光三越で18日間開催し、現地モールへの出店につなげる
楽天は10月24日から、「楽天市場」で人気のグルメやスイーツを集めた物産展「うまいもの大会」を台湾の新光三越で開催すると発表した。18日間の開催。「うまいもの大会」はこれまで、国内6都市で計36回開催しているが、海外での開催は初めて。現地で開く物産展で実際に販売することで、参加店舗の「台湾楽天市場」への出店につなげていく。
台湾では「日本美食楽天祭」という名称で開催する。今回は日本の楽天市場に出店している15店舗を選出。宇治茶ロールケーキの「伊藤久右衛門」や海産物の「島の人 礼文島本店」、ラクスなどの「エルクアトロギャッツ」など人気店が参加する。
また、「日本美食楽天祭」開催にあわせ、「台湾楽天市場」に特設ページを10月24日から11月23日に設置。物産展で販売した商品を日本から取り寄せできるようにする。
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海外に進出する際、EC事業者が最も懸念する点は「自分たちが販売している商品が、現地で本当に売れるのだろうか」という点。そういった意味では、実際に現地で商品を販売する機会を設けるという楽天の今回の取り組みは、最も効果的な海外出店の誘致策だろう。
これまで、国内の「うまいもの大会」に参加した出店者も、実際に消費者と直接触れ合うことで、ニーズを感じることができたという声が多い。今回、海外消費者のニーズを直接感じることができる絶好の機会になることは間違いない。
日本では、ファッションやジュエリーなどの販売会は想定よりうまくいかず、食品の物産展に特化してしまった部分がある。ただ、海外ということであれば、さまざまなジャンルで展開できる可能性がありそう。日本のEC企業の海外進出のきっかけになってほしい。