ソフトバンクなどがインドネシアのEC企業に出資、筆頭株主のBEENOSは一部株式を譲渡へ
BEENOS(旧ネットプライスドットコム)も2012年に出資しており、今回一部株式を譲渡し、約4億円の譲渡益を計上する
ソフトバンクは10月22日、米国子会社SoftBank Internet and Media(SIMI)や米国のベンチャーキャピタルなどと共同で、インドネシア最大級のECマーケットプレイスを運営する「PT Tokopedia (以下「PTトコペディア」に約107億円(1米ドル=107円で換算)を出資すると発表した。PTトコペディアは、BEENOS(旧ネットプライスドットコム)が2012年に出資しているインドネシアの有力EC企業。ソフトバンクはアジアのインターネット市場で攻勢をかける狙い。
SIMIやセコイア・キャピタル、「PTトコペディア」の既存株主でもあるソフトバンクのファンド「SB Pan Asia Fund」などが第三者割当増資に応じ、2014年12月中旬に出資する。
「PTトコペディア」は2009年8月に設立。インドネシアで簡単に出店・出品できるECマーケットプレイスを提供し、急速に成長しているという。
2012年には、BEENOS(旧ネットプライスドットコム)が出資。筆頭株主兼戦略パートナーとして事業拡大、経営をサポートしてきた。今回のソフトバンクなどによる大型資金調達に関し、BEENOSは「PTトコペディア」株式の一部を譲渡。約4億円の譲渡益が発生する見通し。
売却後もBEENOSは主要株主として「PTトコペディア」の事業に関与する。ソフトバンクなどとの連携で、インドネシア市場NO.1のオンラインマーケットプライスのポジションを確立するとしている。
ソフトバンクのバイスチェアマン、SIMIのCEOであるニケシュ・アローラ氏は、「ソフトバンクグループが持つさまざまなインターネット事業とのシナジーでさらに同社の成長をサポートできると信じている」とコメントしている。
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