デジタル活用で「総合食品企業」への変革めざす幸楽苑が「PayPayモール」に出店
幸楽苑ホールディングスは10月22日、ヤフーが運営する「PayPayモール」に「幸楽苑公式ショップ」を新規出店した。
オリジナル食品を販売。今後、段階的に商品ラインナップを拡大する予定だ。
幸楽苑オリジナル食品は、「冷凍味噌野菜ラーメン(1袋492g)」「冷凍鶏から揚げ(1袋500g)」「冷凍チャーハン(1袋180g)」「冷凍餃子「極」(1袋標準30個入)」「幸楽苑 中華そば(1袋2食入り388g)」「幸楽苑の素(1本210ml)」で、価格帯は480~4860円(税込)。
新型コロナウイルス感染症の影響で、自宅での時間が増加。自宅で簡単に調理でき、外食気分を手軽に味わえる冷凍食品のニーズが高まっている。
顧客の利便性の向上をめざし、すでに出店している「楽天市場」だけでなく「PayPayモール」においても幸楽苑のオリジナル食品を販売することを決めた。「楽天市場」には2018年9月に出店している。
幸楽苑ホールディングスはコロナ禍が当面継続することを想定した経営戦略に基づく事業展開を決定。イートイン型の外食業態から、デジタルを活用した「総合食品企業」への変革をめざしている。
今後の売り上げ増強策の6つの武器の1つとしてあげたのが「デリバリーと通販事業」。通販事業による売り上げ増強策は、アクセス数のアップに注力(目標は月間3万人)するほか、ロイヤルカスタマーへの誘導、公式サイトやSNSからのアクセスを強化する。
新規商品を導入して「選ぶ楽しさ」からの「ついで買い」を見込むほか、メールマガジンの有効活用を掲げている。
コロナ禍で進む飲食店のEC参入
コロナ禍で飲食店のECビジネスへの参入が相次いでいる。
すかいらーくホールディングスは2020年内に「楽天市場」「Amazon.co.jp」に出店。2021年にも自社ECサイトを立ち上げる。
withコロナ時代への対応として、従来事業の枠を超えて新たな販売チャネルの拡大に取り組む必要があると判断。新型コロナウイルス感染症拡大に伴うイエナカ消費の増加に対応する。
持ち帰り寿司店「小僧寿し」を展開する小僧寿しは7月、食品などをネットで販売するECサイト「小僧寿しEC店」をオープン。全国の名産品、こだわりの逸品、酒類などを販売している。
「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」などの飲食店を展開している「俺の」は4月、俺のシリーズの公式ECサイト「俺のEC」を開設。「クロワッサン食パン」の販売数が、ECサイトオープンから4か月で1万本を突破している。