ファンケルが「ECモール推進部」を新設、目的は多様化する販売方法や顧客接点に適応

ファンケルは「ECモール推進部」は通販営業本部内に新設した。通販営業本部には化粧品CRM部、健康食品CRM部などがある

石居 岳

2020年12月10日 10:00

ファンケルは2021年1月1日付で、「ECモール推進部」を新設する。多様化する販売方法や顧客接点に適応し、変化に強い通販モデルを構築するのが目的。外部のECモール独自の販売モデル構築や販路開拓・拡大を推進する。

「ECモール推進部」は通販営業本部内に新設した。通販営業本部には化粧品CRM部、健康食品CRM部などがある。

ファンケルは2021年1月1日付で、「ECモール推進部」を新設
通販営業本部について

ファンケルはECモールを「外部通販」と位置付け、直営を強みにECモールでの取り組みを強化している。2021年3月期の上半期(2020年4-9月)における外部通販の売上高は前年同期比66%増で推移。通販の新規顧客獲得数のうち、約30%は外部通販で獲得している。

ECモールには収益性の高い公式店として出店。ECモール内での公式店の展開に必要な条件として、①外部連携が容易な通販システム②入荷から発送までのフルフィルメント③広告、販促などの通販ノウハウ――をあげている。

さらに、ファンケルのIT基幹システムとECモールの基幹システムを連携することで、顧客情報に基づいた運営を可能にしている。顧客の階層やクラスター別分析など顧客構造の可視化ほか、併売商品の分析といった商品購入状況の可視化につなげている。

ファンケルのECモール戦略(チャネル戦略)
ファンケルの外部通販戦略(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

ファンケルは通販・店舗販売・流通(卸)・海外などマルチチャネルで事業を展開、通販は戦略チャネルと位置付けている。外部通販では今期、モール内の広告・販促強化に加え、新たに総合モールやコスメ特化モールでの販売を行い、顧客接点を拡大する計画を掲げている。

グループ会社のアテニアも外部通販への取り組みの一環として、「Amazon」「LOHACO」に続く新たなECモールへの出店を計画していた。

この記事のキーワード

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00 B向けEC担当者必見。BtoBビジネスを成功に導くサイト内検索の最適化戦略 9月3日 8:00 クリック率3倍、セッション数2.3倍を実現したECサイトの取り組みとは? リアル店舗のような“ワクワク感”を再現するPLAZAの事例 9月2日 7:00