石居 岳 2021/10/22 7:00

楽天グループは2021年冬、ネットスーパーのプラットフォーム「楽天全国スーパー」の提供を始める。

「楽天全国スーパー」は、全国のスーパーマーケット事業者向けに受注管理やオンライン決済などの機能を提供するプラットフォーム。スーパーマーケット「ベイシア」と「大阪屋ショップ」の出店が決まっている。

西友と協働運営する「楽天西友ネットスーパー」で培ったノウハウを生かし、全国のスーパーマーケット事業者を対象に、ネットスーパーを運営するためのシステムを提供する。システムの初期費用は無料。出店したネットスーパーの売り上げに応じて、システム利用料およびマーケティング費用を徴収する。

楽天グループは集客や販促活動の支援、配送に伴うオペレーション立ち上げのコンサルティングなどを一気通貫で行う。事業者は初期費用を抑えながら、早期にネットスーパーを立ち上げることが可能となる。

楽天グループは2021年冬、ネットスーパーのプラットフォーム「楽天全国スーパー」の提供を始める
事業者向けの案内ページ(画像は事業者向けページから編集部がキャプチャ)

ユーザーは「楽天全国スーパー」で郵便番号を入力すると、居住エリアへの配送に対応するネットスーパーを検索でき、サービスの利用が可能となる。決済時に楽天IDでログインすることで、事前登録した住所やクレジットカード情報などを利用してスムーズに買い物ができるほか、「楽天ポイント」を貯めたり使ったりできる。

群馬県を拠点として1都14県でスーパーマーケット「ベイシア」138店舗(2021年7月末時点)を展開するベイシアと、「楽天全国スーパー」への出店について合意する契約を締結している。

食品スーパーマーケット「大阪屋ショップ」を展開する大阪屋ショップとも10月20日、「楽天全国スーパー」への出店について合意する契約を締結した。

大阪屋ショップは2022年秋頃から「楽天全国スーパー」に出店し、ネットスーパーサービスの提供を開始する予定だ。「大阪屋ショップ」は1973年の創業以来、富山県と石川県で地域密着型の食品スーパーマーケットを49店舗(2021年10月20日時点)を展開している。

コロナ禍においてネットスーパーの需要は急速に拡大。「楽天西友ネットスーパー」における2021年1~3月売上高は前年同期比29.9%増、同4~6月の売上高も同28.4%増と伸長している。

事業者のネットスーパー参入意欲が高まる一方、ネットスーパーの運営においてノウハウ不足やシステム開発のコスト負担などが課題となっている。楽天グループは「楽天全国スーパー」を通じて事業者のネットスーパー事業参入を支援していく。

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