「Shopify」利用企業向けの国産MAアプリがローンチ、圧倒的コスパのMAツール「HIRAMEKI XD」のマーケティング施策を手軽に実施できるアプリとは?
トライベックは今春、ECプラットフォーム「Shopify」でECサイトを運営している企業に、MAツール「HIRAMEKI XD(ヒラメキクロスディー)」の導入や利用をノーコードで完結できる「Shopifyアプリ」の提供を開始する。
アプリを活用することでShopifyを利用している企業は、顧客情報や商品データの同期、アクセスログ計測などの設定をシステムの知識や複雑なコード編集をせずに実現できるほか、Shopifyから連携したデータを活用し、オートメーション施策を簡単に行うことが可能になる。
「Shopify」向け国産MAアプリが誕生
トライベックのMAツール「HIRAMEKI XD」では、Eコマース向けのプラン「XD.COMMERCE(クロスディーコマース)」やBtoB向けのプラン「XD.TARGET(クロスディーターゲット)」を用意している。BtoB向けサービスが主流のMAツール業界において、「XD.COMMERCE」はECサイトでの利用に特化しているという意味では、国内でも指折りのサービスと言える。
さらに今春から「XD.COMMERCE」プランを利用している企業向けに、同ツールをECプラットフォーム「Shopify」で利用する際のユーザー体験を各段に向上するShopifyアプリをリリースする。
Shopifyで構築したストアを有する企業は、Shopifyのダッシュボードから「HIRAMEKI XD」のShopifyアプリを通して、必要なデータの連携やマーケティング施策を実行するための各種設定を専門知識不要、ノーコードで手軽に実施できるようになる。
トライベックによると、Shopify向けのアプリとして国産MAツールが提供するアプリはこれまでなかったという。海外製アプリでShopifyと連携したものはあるが、一部、もしくは全部が英語で表記されていたり、日本語でのサポートが受けられなかったりするため、利用企業にとって使い勝手が悪いという課題があった。
そういった意味では、日本語ですべての画面が構成されており、日本語でのサポートにも対応している、日本企業が選択肢に入れやすい国産MAツールアプリが登場したことになる。
データ収集のコードも自動で設置、「ノーコード」「扱いやすさ」を追求
リリースするShopifyアプリには、ノーコードでShopifyに「HIRAMEKI XD」を導入できる機能を複数用意。導入担当者がシステムについて詳しくなくても基本的な設定をすべてボタンの操作だけで簡単に行うことができる。システム連携がアプリ上での設定のみで完結できるため、利用企業は外部ベンダーへの依頼で生じる時間やコストをかけずに、 ECサイトのマーケティングに取り組める設計になっている。
アプリではShopifyに蓄積している顧客情報・商品情報・購入履歴の各種データから、MAツールに自動連携するデータを設定することができる。商品の閲覧や購入、カゴ落ちなど、ユーザーがとった行動履歴をアクセスログデータとして収集するためのコードもページを選択するだけで自動的に設置することが可能だ。アプリを介して最大4種類のデータをShopifyとの間で同期・連携する仕組みを構築できる。
取得した行動履歴は配信機能での各種リテンション施策に活用することが可能で、「最終訪問/購入からn日後配信」「カゴ落ちフォロー」「商品閲覧離脱フォロー」などを実現できる。
Shopifyアプリは企業が契約しているShopifyのプランに関わらず利用でき、費用も無料で提供する予定。なお、各機能の利用はHIRAMEKI XDの契約が前提になる。
「低コスト×多機能×シンプル」を追求した圧倒的なコスパで他のMAツールと差別化
「HIRAMEKI XD」は、先に紹介した業種・業態別にわかれたプランや、ECサイトでの利用を想定した多様なデータを一元管理できるほか、同価格帯のツールと比べると提供している機能は豊富だ。
MAツールのベースとなる顧客単位の分析やデータを活用したセグメント抽出機能に加えて、商品の購入傾向を分析する商品分析機能、LTV向上のためのCRM施策の下地として活用できるポートフォリオ分析機能など、MAの領域を超えてECサイトの売上改善・顧客育成に役立つ要素がそろっているのが特徴だ。
顧客へリーチする際のコミュニケーション方法には、「メール」「LINE」「プッシュ通知」「SMS」の4配信チャネルを用意しており、メールとLINEを併用するなどクロスチャネルでの利用も可能となっている。
「HIRAMEKI XD」は上述した機能に加え、利用コストが安いのも他の競合ツールと差別化されているポイントの1つ。たとえば、本体であるMAツールにメール配信機能を組み合わせた場合のランニングコストは月額6万円から。基本利用料が数十万円という価格帯も珍しくないMAツール業界において、低価格で利用できるのはユーザー企業側にとっても大きなメリットとなる。
料金体系は、導入先となるECサイトの抱える会員規模やトラフィック量などに合わせて変動する従量制。利用する機能も好きなタイミングで個別にオプション追加することが可能なため、利用範囲や事業の成長規模に応じてコストを調整できるように設計している。
導入後の施策効果には、開封率1.5倍、クリック率3倍、CVR6倍の事例も
MAツールを導入する際に行き詰まりやすい施策設計だが、「HIRAMEKI XD」では、ECサイトの売り上げ向上のために、すぐに利用できる「鉄板シナリオ」をデフォルトで搭載しているのも魅力だ。
メルマガやクーポン配布のような一斉配信のアプローチに加え、カゴ落ちや閲覧していた商品のリマインド、在庫の減少通知、値下げのお知らせなどの施策が「プリセットトリガー」としてすぐに使える形で用意。担当者は配信条件を補足するだけで簡単に施策を開始できる。この機能はツールに不慣れな人であっても、操作方法や施策に悩んで時間をかけるようなことがなく改善施策を迅速に実行できるため、導入企業からも評価の声が多い。
実際にこうした機能を活用している導入企業から目立った成果が出ている。EC向けプランの「XD.COMMERCE」を導入している食品系のEC事業者のケースでは、カゴ落ちのシナリオメール配信の効果が開封率で約1.5倍、クリック率が約3倍、CVRは約6倍になるなど高い成果につながっている。この企業の場合、MAツールで行っている施策だけで月商の20%を創出しているという。
2021年にShopifyとAPI連携を開始、2022年にはアプリ提供へ。「HIRAMEKI XD」がめざす価値
HIRAMEKI XDは今回のShopifyアプリ提供に先がけて、2021年2月からShopifyとAPI連携を開始しており、国産のMAツールというポジションからShopifyを利用しているEC事業者のEコマースマーケティングを支援してきた。
今回提供を開始するShopifyアプリでは、これまで提供していたマスタデータの自動連携機能に加え、ユーザー企業から要望が多かったノーコード化を実現。国産のMAツールであるという安心感に加えて、ITリテラシーを気にせず利用できる点は、これから検討を始める企業にとってきっと追い風になるだろう。
Shopifyを利用する企業が増えるなか、API連携を発表後、トライベックに寄せられる相談も増加しているそうだ。そうしたユーザーの声を受けて開始したShopifyアプリの提供。トライベックは、国産のMAアプリによってShopifyでECサイトを運営する企業が次の一手を仕掛ける後押しをしていきたいと言う。
トライベックによると、次のような課題を抱えている事業者は、一度HIRAMEKI XD、Shopifyアプリの利用を検討してみてほしい、という。
- Shopifyと連携して利用できるツール/サービスが少なく、やりたいことがあるのに諦めている。
- Shopifyのような海外製プラットフォーム特有の英語インターフェースやサポートにストレスを感じている。
- これからECサイトを成長させていく段階なので、なるべくコストや手間をかけずに簡単にマーケティングを始めたい。
上記に該当する事業者がいれば、今回紹介したShopifyアプリの利用を選択肢として加えてみてもいいのではないだろうか。
ShopifyでECサイトを立ち上げており、「次のステージへと成長したい」「一斉配信のメルマガはやっているが、次はセグメントメールを行いたい」「CRMに着手したい」といった企業にとっては、「HIRAMEKI XD」のShopifyアプリの活用が顧客エンゲージメントの強化、将来のEC事業の成長をドライブするきっかけになるでしょう。
トライベックの井上友佑氏(DXプラットフォーム事業 HIRAMEKI XD事業部 セールスユニット1 ユニットリーダー)はこうShopify導入企業に呼びかけている。