大日本印刷(DNP)グループのDNPロジスティクスは3月16日、都内・板橋の物流拠点内に一般用医薬品(第1類・第2類・第3類)を取り扱う薬店を開設し、「医薬品店舗販売業」の許可を取得した。これにより、一般用医薬品メーカー向けにEC・通販に対応したBPOサービスの提供が可能になった。
DNPロジは今回の許可取得により、薬店や物流機能を自社で持たない一般用医薬品メーカーでも医薬品の通信販売事業を開始できる環境を提供する。医薬品通販では、「医薬品店舗販売業」の許可取得や薬剤師の雇用、医薬品特有の運用、情報セキュリティ対策などの負荷が課題になりやすい。こうしたハードルをアウトソーシングによって下げる狙いだ。
板橋のセンターは、DNPグループが2025年4月1日に開設したメディカルヘルスケア業界向け物流拠点「小豆沢センター」(東京都板橋区)の近隣に位置する。両拠点を効率的に運用することで、医薬品の保管からセット作業、配送・販売までをワンストップで支援する「メディカル物流アウトソーシングサービス」を提供し、各社の業務効率化やコスト低減、間接業務の負荷削減に貢献する。
DNPロジは、今回の許可取得を生かしたアウトソーシングサービスの特長として、主に次の3点をあげている。
- メーカー側は店舗販売業の許可取得が不要となり、手続きや運用負担を軽減し、コア業務に集中できる。
- ECを通じて医薬品の試用サンプル提供も可能とし、生活者ニーズの把握や新製品の認知向上などのプロモーションを低コストで展開できる。
- 受注から配送までの一連の業務を管理するフルフィルメントサービスを提供し、注文処理・在庫管理・配送手配などを網羅するほか、医薬品販売特有の情報セキュリティ対策にも対応する。
DNPロジは、製薬会社や検査薬メーカー、医療機器メーカーなどに提供してきた「メディカル物流アウトソーシングサービス」を一般用医薬品メーカーにも展開し、2030年度に年間売上高30億円をめざす。今後は、企業の従業員のセルフメディケーションを支援する新サービスの開発も進めるとしている。
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