急な注文増加も近隣センターの人員を動員し、当日出荷可能に/住商グローバル・ロジスティクス

消費者の属性に応じて同梱物を変えることができる同梱サービスも提供

通販・EC事業者の場合、予算を達成する目的で突如セールを行うことがある。こうしたケースでは、急激な出荷量の増加が発生しするため、物流面での対応がネックになるケースが多い。住商グローバル・ロジスティクスは、物流センターの近隣に住んでいる作業人員を顧客毎の繁閑に合わせて計画・適正配置することで、出荷指示に対して当日全量出荷できる体制を整えている。

常温倉庫に加えて、冷凍・冷蔵倉庫も構えている。そのため、常温商品も冷凍・冷蔵商品も一括して委託することが可能。冷凍・冷蔵商品も扱っている通販・EC事業者は、常温とは別に冷凍・冷蔵を別の物流業者に委託しているケースは少なくない。

複数の物流会社に商品の発送・保管を委託すると、出荷処理などが複雑になり、問題が発生しやすくなる。その点、一括でアウトソーシング可能な住商グローバル・ロジスティクスでは、こうした問題が発生しないという。

最近ではクライアントの販促支援にも力を入れている。消費者の属性に応じて同梱物を封入するサービスで、購入者ごとに同梱する内容を指示できるのが、多くの他の物流センターと違いだという。

例えば、モール購入者と自社サイト購入者に異なった同梱物を入れたり、属性に合わせて次の購入につながる効果的なチラシ・案内などの封入も可能だ。

「現在、後払い決済の振込・支払い用紙を荷物と一緒に発送できるサービスも検討している。商品と同梱することで購入者が見落とす可能性が低くなり、支払い用紙の送料も必要なくなり、コストメリットにもつながる」（高山善行営業開発部長）

音声物流や自動梱包機を導入しコスト下げる

配送料金の値上げに対する対策も実施している。荷物の大きさに応じて適正運賃を徴収するのが各宅配企業の傾向だが、住商グローバル・ロジスティクスは入居企業に対し、緩衝材を少なくするなどして、可能な限り荷物を小さな箱で発送するためのコンサルティングを実施。箱ごとにバーコードを付けどの大きさの荷物が何個運ばれたか把握できるようにし、請求の際に突き合わせするようにしている。「確実にコストダウンの効果が出ている」（同）と言う。

通販向けの物流サービスを強化するために、コストダウンが可能になるシステムの導入を進めていく考え。具体的には音声物流の導入、自動梱包機などを導入することで、EC事業者のコスト削減に貢献したいとしている。

「大手から中小規模までさまざまなステージのEC事業者にサービスを展開している。2014年4月に基幹センターの近隣に新センターとして4500坪を増床しており、多くのEC事業者に当社のサービスを見てもらいたい」（同）としている。

【物流サービス概要】