中川 昌俊 2014/9/3 12:22

ディーエムエスはもともとダイレクトメールの制作やセールスプロモーションを手掛ける事業会社で、その後、消費者キャンペーンのプレゼント発送業務などをの提供を経て、通販事業者向け物流サービスを開始した。物流業務はもちろん、受注代行サービスや販促支援サービスも一括で提供できる点が特徴だ。

顧客分析やCRMもネット通販企業に提案

ディーエムエスは通販・EC事業者向けに手広くサービスを展開していることで知られている。ECサイトの構築、サンプリングや同封などのセールスプロモーション、ネットやコールセンターによる受注業務まで幅広い。なかでも特に顧客分析やCRMのサービスの引き合いが多いという。

「ネット通販でもカタログ通販と同様に顧客育成という考え方が大切。顧客分析やCRMなどのサービスを長年手掛けているため、物流だけではなく、売り上げを伸ばすための知識を共有できる点が支持されている」(経営企画室・森健部長代理)

物流サービスは品質の高いサービスを提供している点が特徴だろう。作業スタッフは常に帽子、手袋を着用して業務にあたる。荷物に髪の毛やほこりが入らないように細心の注意を払っているのだ。

「食品や化粧品を取り扱う場合だけではなく、雑貨やアパレルなどでも一律でこうした体制を敷いて物流業務を行っている。そのため、見学に訪れた人から驚かれることもある」(同)。

加えて、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)やプライバシーマークの認証も取得するなどセキュリティ面でも安全性を確保。現在ISO9001の取得にも取り組んでおり、さらに品質を高めていく考えだ。

ディーエムエス経営企画室・森健部長代理

経営企画室・森健部長代理

現在の5倍の規模の物流施設を新設

今後、さらに通販事業者へのプロモーション支援を強化するという。「プロモーションを行うことで出荷量を増やし、さらに物流の効率化と品質向上で顧客満足度を高め、次の注文につなげるといった好循環に持っていきたい」(同)と説明する。

こうした物流サービスの拡大を支える新センターとして2015年12月、現在のセンターと比べると5倍規模まで拡大する総床面積約2万6500平方メートルのセンターを開設する予定。新センターでは最新のマテハン機器を導入することで、多品種小ロットの入出庫、ピッキング、梱包といった庫内作業を効率化。少ない人員で正確かつスピーディーな商品出荷ができるセンターとしていく考えだ。

新センターの予想完成図

【物流サービス概要】

エリア物流センターの数1拠点
物流センター所在地埼玉県
対応できる通販企業の所在エリア全国
自社の営業拠点があるエリア東京、大阪、福岡
特徴最も得意とする商材アパレル、化粧品、食品、健康食品
物流センターの総面積約5700㎡
契約中の物流センターの面積非公開
契約可能な月間最低出荷個数制限なし
メーンターゲットと想定している
EC企業の出荷規模(月間出荷個数)
1000個~1万個
年間の総出荷個数(通販荷物に限る)非公開
現在の物流サービスの提供社数
(契約中の企業に限る)
非公開
主なクライアント(3社まで)非公開
対応商品冷蔵対応の可否

冷凍対応の可否
定温管理の可否
大型商品の取り扱いの可否
化粧品製造業免許の有無
医療機器製造業免許の有無
医薬部外品製造業免許の有無
発送対応配送業者ヤマト運輸・佐川急便・
日本郵便・西濃運輸 など
メール便の取り扱い
当日お届け便の対応可否
あす楽、あすつく対応の可否
海外配送可否
対応エリア配送会社の規定による
使用便名EMS、ヤマト国際宅急便、など
夜間作業の可否
休日作業の可否
365日出荷対応の可否
システム使用在庫管理システムC_Net社 Ci Himarayas、
ロジザードZERO 等
WMSの提供の可否
発送完了メール送信の可否
バーコード管理の可否
デジタルピッキングの可否
追加サービスオリジナル段ボール提供の可否
商品撮影の可否
採寸サービスの可否
ハンガー保管の可否
ギフト包装、のし対応の可否
福袋・セット商品の作成の可否
緩衝材提供の可否
検針サービスの可否
検品サービスの可否
返品商品への対応の可否
コールセンターの提供の可否
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