東京・八王子に物流センターを構えるサンキューコーポレーションは現在、140社の通販物流を受託し、特に健康食品の取り扱いを得意としている。冷凍・冷蔵倉庫も完備し、食品の取り扱いにも力を入れている。その中心となる作業を担うのが多くの女性スタッフ。女性視点によるきめ細かい梱包作業などが、通販・EC企業からの支持を集めている。
ラベルのずれなど細かなところにまで配慮できるサービス
サンキューコーポレーションでは、ピッキングや検品、出荷処理といった作業の大半を女性スタッフが行い、きめ細かな作業を提供している。例えば、贈答用の商品などで微妙なラベルのずれなどにもこだわったり、丁寧なラッピングなども行うことができる。
「サイト上やメール対応などで丁寧に対応しても、実際に届いた商品が雑な包装になっていたり、ラベルが大きくずれたりしていると、お客さまはお店にいい印象を持たない。当社では女性スタッフを中心に店舗の方と同じような感性を持って作業にあたっている。こうした細かなところにまで気を配りたいショップからの引き合いが多い」(水谷まゆみ取締役)
女性スタッフによる手書きの手紙を商品と一緒に送るサービスも実施。別途コストが必要となるが、特に中小ネットショップにとっては顧客との距離を縮めることで、リピート購入につなげやすくなる。
「購入していただいた時のお礼状として利用するEC事業者のほか、お詫びが必要な時に利用しているケースもある。こうしたEC事業者の細かな要望に応えられるのも当社の強み」(同)
サンキューコーポレーションの物流センターを利用している通販・EC事業者が、倉庫内に保管している商品を他の通販・EC事業者が販売できるように連携できるのも特徴だ。「通販・EC事業者にとっては販路が増えると同時に販売量が増える。一方で、他社の商品をサイトなどに掲載することで取扱商品が増えるという2つのメリットがある」(同)。こうした付加サービスでもクライアント拡大につなげている。
今後、物流センターを増床しながら、さらにクライアントの獲得を進めていく。「実際、通販・EC事業者が当社に何を求めているかを知るため、アンケートをとりながら、今後新たなサービスを考えていければと考えている」(同)。
【物流サービス概要】
エリア | 物流センターの数 | 1拠点 | |
物流センター所在地 | 東京都 | ||
対応できる通販企業の所在エリア | 全国 | ||
自社の営業拠点があるエリア | 東京 | ||
特徴 | 最も得意とする商材 | 化粧品・健康食品 | |
物流センターの総面積 | 6145㎡ | ||
契約中の物流センターの面積 | 5000㎡ | ||
契約可能な月間最低出荷個数 | 0個 | ||
メーンターゲットと想定している EC企業の出荷規模(月間出荷個数) | 2000~5000個 | ||
年間の総出荷個数(通販荷物に限る) | 180万件 | ||
現在の物流サービスの提供社数 (契約中の企業に限る) | 140社 | ||
主なクライアント(3社まで) | 非公開 | ||
対応商品 | 冷蔵対応の可否 | ○ | |
冷凍対応の可否 | ○ | ||
定温管理の可否 | ○ | ||
大型商品の取り扱いの可否 | × | ||
化粧品製造業免許の有無 | × | ||
医療機器製造業免許の有無 | × | ||
医薬部外品製造業免許の有無 | × | ||
発送 | 対応配送業者 | ヤマト運輸、佐川急便 | |
メール便の取り扱い | ○ | ||
当日お届け便の対応可否 | × | ||
あす楽、あすつく対応の可否 | ○ | ||
海外配送 | 可否 | ○ | |
対応エリア | 世界中(輸出制限のない場合に限る) | ||
使用便名 | EMS、SAL | ||
夜間作業の可否 | × | ||
休日作業の可否 | × | ||
365日出荷対応の可否 | × | ||
システム | 使用在庫管理システム | 自社開発 | |
WMSの提供の可否 | × | ||
発送完了メール送信の可否 | 応相談 | ||
バーコード管理の可否 | 応相談 | ||
デジタルピッキングの可否 | × | ||
追加サービス | オリジナル段ボール提供の可否 | ○ | |
商品撮影の可否 | 場所のみ提供 | ||
採寸サービスの可否 | ○ | ||
ハンガー保管の可否 | × | ||
ギフト包装、のし対応の可否 | ○ | ||
福袋・セット商品の作成の可否 | ○ | ||
緩衝材提供の可否 | ○ | ||
検針サービスの可否 | × | ||
検品サービスの可否 | ○ | ||
返品商品への対応の可否 | ○ | ||
コールセンターの提供の可否 | ○ |