
EC向け物流業務やダイレクトメール発送などを手掛けるティービーエスでは、現在埼玉県三芳町を中心に6つの物流拠点を持ち、90社の物流業務を受託している。物流サービスの特徴は、在庫が1つしかない商品でも、撮影代行や採寸から倉庫管理、発送業務まで行う点にある。
リユース品のネット通販に最適な物流提供
一般的な通販・EC物流では、在庫が1点しかない場合、売れてしまうとその商品情報は必要なくなるため、1点だけの撮影や採寸はコストが高くなり、割が合わなくなってしまう。また、1つしか在庫がない商品を取り扱うEC事業者はSKU数が多いケースがあり、誤差が生じやすい環境にある。こうした難しさのある1点ものの物流業務は、なかなか手がけることができる事業者は少ないという。
「例えば、当社のクライアントであるwajaの場合、数万点以上の商品があり、それらの多くが1点もの。リユース商品を取り扱っている事業者が、いろいろ物流業者を探したけれども1点ものの通販物流を行える会社がないということで、当社を選んでいるケースが多い」(ECソリューション事業部・稲吉稔夫氏)
また、バーコード管理を行っている物流会社の場合、流通加工ができないことも多いが、ティービーエスは流通加工にも強みを持つ。「もともと当社は流通加工を強みにしていた。今でも流通加工を行うノウハウを持っている」(同)と言う。
2014年6月には新たな物流センターも開設し、物流業務の受託件数も増えている。「ほとんどが当社の物流サービスを利用している企業からの紹介。それだけ当社の物流サービスに満足されている事業者が多いという証拠だと思う」(同)と話す。
今後、さらにEC市場におけるリユースの需要が高まる見込み、リユース向けのフルフォルメント業務を強化していく考え。卸向け物流も従来から手掛けており、EC事業者が他社へ卸業務を行いたいとなったケースにも対応可能だ。
【物流サービス概要】
エリア | 物流センターの数 | 6拠点 | |
物流センター所在地 | 埼玉県入間郡三芳町・新座市 | ||
対応できる通販企業の所在エリア | 全国 | ||
自社の営業拠点があるエリア | 埼玉県入間郡三芳町・新座市 | ||
特徴 | 最も得意とする商材 | アパレル、雑貨、化粧品 | |
物流センターの総面積 | 1万3200㎡ | ||
契約中の物流センターの面積 | 1万2500㎡ | ||
契約可能な月間最低出荷個数 | 100個 | ||
メーンターゲットと想定している EC企業の出荷規模(月間出荷個数) | 1000個 | ||
年間の総出荷個数(通販荷物に限る) | ━ | ||
現在の物流サービスの提供社数 (契約中の企業に限る) | 90社 | ||
主なクライアント(3社まで) | waja 地球の歩き方 常陸屋 | ||
対応商品 | 冷蔵対応の可否 | × | |
冷凍対応の可否 | × | ||
定温管理の可否 | ○ | ||
大型商品の取り扱いの可否 | ○ | ||
化粧品製造業免許の有無 | ○ | ||
医療機器製造業免許の有無 | × | ||
医薬部外品製造業免許の有無 | × | ||
発送 | 対応配送業者 | ヤマト・佐川・日本郵便・SSX・ | |
メール便の取り扱い | ○ | ||
当日お届け便の対応可否 | × | ||
あす楽、あすつく対応の可否 | ○ | ||
海外配送 | 可否 | ○ | |
対応エリア | 指定なし | ||
使用便名 | EMS・国際eパケット・SAL便等 | ||
夜間作業の可否 | × | ||
休日作業の可否 | 事前確認で○ | ||
365日出荷対応の可否 | ×(今後対応の可能性あり) | ||
システム | 使用在庫管理システム | ロジザード、フレームワークス | |
WMSの提供の可否 | ○ | ||
発送完了メール送信の可否 | ○ | ||
バーコード管理の可否 | ○ | ||
デジタルピッキングの可否 | ×(案件次第で検討) | ||
追加サービス | オリジナル段ボール提供の可否 | ○ | |
商品撮影の可否 | ○ | ||
採寸サービスの可否 | ○ | ||
ハンガー保管の可否 | ○ | ||
ギフト包装、のし対応の可否 | ○ | ||
福袋・セット商品の作成の可否 | ○ | ||
緩衝材提供の可否 | ○ | ||
検針サービスの可否 | ○ | ||
検品サービスの可否 | ○ | ||
返品商品への対応の可否 | ○ | ||
コールセンターの提供の可否 | ○(大規模な場合は提携会社対応) |