オイシックスが給食大手シダックスの株式を取得へ。医療・高齢者施設や保育園向け集団給食などとの提携視野に
シダックスグループは2018年にカラオケ事業から撤退。食事提供業務を行う「フードサービス事業」、役員車・公用車やバスの運行管理を行う「車両運行サービス事業」、公共施設の運営などをサポートする「社会サービス事業」が事業の柱
オイシックス・ラ・大地は6月29日、給食運営受託の大手シダックスの株式を取得すると発表した。取得金額は80億円。2022年8月下旬から9月上旬をメドに取得する。
投資ファンドのユニゾン・キャピタルから優先株を買い取る。普通株に転換した場合の出資比率は26.5%となり、シダックスを持ち分法適用会社になる。
シダックスグループが手がける各種事業との業務提携の検討を加速することが目的という。特に、医療施設、高齢者施設、保育園、事業所などに向けた集団給食事業を含むフードサービス事業との連携を視野に入れる。
シダックスはオイラ大地を含めた複数の企業と、フードサービス事業における協業について検討を行っていると表明。フードサービス事業の成長戦略は多面的に検討していくことが必要であるとして、株主か否かに関係なく判断していくとコメントしている。
シダックスによると給食市場は3兆7000億円規模で、そのうち給食委託市場が2兆6000億円(委託化率7割)。人材不足による委託化進展を背景に緩やかに整調しているという。シダックスは400社超の顧客基盤を有するトップ10プレイヤーの一角で、フードサービス事業の売上高は524億円(2022年3月期)。
オイラ大地はミールキットの一般消費者販売がメイン事業で、2022年から「国内BtoBサブスク」事業をスタート。BtoCサブスクで培った子ども向けメニューノウハウを生かし、保育園給食に特化した「業務用ミールキット」サービスを6月にローンチしている。
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