オムニチャネル協会主催「DXイノベーション大賞2025」、「事業会社部門」でスマート農業DXのAGRISTが最優秀賞を受賞

「支援会社部門」ではリユース特化型EC一元管理システムの提供などを行うワサビ、「ベンチャー部門」では児童福祉の課題解決に取り組むスタートアップのAiCANが最優秀賞を受賞した

藤田遥

10:30

一般社団法人日本オムニチャネル協会が開催した「DXイノベーション大賞2025」の事業会社部門で、AIやロボットなどを活用したスマート農業DXのAGRIST(アグリスト)が最優秀賞を受賞した。今回から新設された「AI賞」も受賞し、ダブル受賞となった。

「DXイノベーション大賞」は、DXによって「ビジネス共創」をめざす企業を表彰し、さらなるイノベーションへの挑戦を促進するアワード。今回が2回目の開催となり、2月27日に東京・虎ノ門で実施した。授賞式では、「事業会社部門」「支援会社部門」「ベンチャー部門」、新設した「AI賞」の4部門を表彰。部門ごとに「最優秀賞」「優秀賞」「特別審査員賞」を選出した(AI賞を除く)。

オムニチャネル協会が開催した「DXイノベーション大賞2025」

事業会社部門

最優秀賞を受賞したAGRISTは、収量予測や栽培管理を支援し、誰でも簡単に栽培を始められるようサポートする次世代のスマート農業システム「AGRIST Ai」や収穫ロボットの提供を通して、スマートDXを進めている。

AGRISTが提供しているサービス内容(画像はAGRISTのサイトからキャプチャ)
AGRISTが提供しているサービス内容(画像はAGRISTのサイトからキャプチャ)

日々農業とAI・DXを行っているが、DXで便利にする以上に農業界のイメージを変えたり、再現性が高まることで、今までなかった資金・人の流れを作ったりできるような、業界の構造や流れを変えることにDXの深化があると思っている。受賞をきっかけに、農業と接点がない業界の人たちとも、何か取り組んでいけたらと思っている。(AGRIST)

優秀賞は標準ポンプや石油・ガスプラント向けコンプレッサなどを提供している荏原製作所が受賞。特別審査員賞は、アート引越センターと、ドライバー求人サイト「ドラEVER」を運営するドラEVERが受賞した。

支援会社部門

最優秀賞は、リユース特化型EC一元管理システムの提供や海外向けコンサルティングを行っているワサビが受賞した。

ワサビが提供しているリユース特化型EC一元管理システム「WASABI SWITCH」(画像はワサビのサイトからキャプチャ)
ワサビが提供しているリユース特化型EC一元管理システム「WASABI SWITCH」(画像はワサビのサイトからキャプチャ)

リユースというところで「共創」をテーマに受賞した。自分たち単独ではできることも限られているので、さまざまな声を聞きながら作り上げていき、AIの力を借りて人の手を介さずに事業を進められることに挑戦している。リユースを世界中に売ることにずっと挑戦し続けている。(ワサビ)

優秀賞は業務支援AIエージェントを提供するJetB(ジェットビー)が受賞。特別審査員賞はアルバイト採用に特化したハイブリッドAI面接サービスを提供するApplyNow(アプライナウ)が受賞した。

ベンチャー部門

最優秀賞は、自治体のDXを通して、児童福祉の課題解決に取り組むスタートアップ企業のAiCAN(アイキャン)が受賞した。

AiCANが提供しているAIを活用したSaaS型システム「AiCANサービス」(画像はAiCANのサイトからキャプチャ)
AiCANが提供しているAIを活用したSaaS型システム「AiCANサービス」(画像はAiCANのサイトからキャプチャ)

子どもの虐待、児童福祉に関連したDXを行っているが、関係している人たちが非常に疲弊しながら頑張っている。そのなかで新たな価値として、いかに子どもたちを助けていくかと言う社会的なインパクトとビジネスを両立させていきたいと思っている。(AiCAN)

優秀賞はデジタル終活アプリ「SouSou」を提供するそうそうが受賞。特別審査員賞は、国際物流のDXを推進するプラットフォームを提供するShippio(シッピオ)と、Unicode(ユニコード)が受賞した。

オムニチャネル協会 会長の鈴木康弘氏は総評として次のようにコメントした。

「DXイノベーション大賞」は今回2回目で、100社弱のエントリーがあった。審査を行ったがいずれもすばらしい内容だった。今回はアグリストが農業というところで受賞したが、単なるテクノロジーの話ではなく、自分たちで農場を運営していることがすごい。来年はますますエントリーが増えるのではないか。(鈴木氏)

賞の審査基準は「新規性」「共創性」「組織性」「技術性」「社会性」で、審査員は鈴木氏、日本オムニチャネル協会 専務理事の林雅也氏(ecbeing代表取締役社長)、理事の逸見光次郎氏(Catラボ代表取締役)。特別審査員は森川亮氏(C Channel 代表取締役社長)、菊地唯夫氏(ロイヤルホールディングス 代表取締役会長ほか)。

この記事のキーワード

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

サステナブルな付加価値を「利益」につなげる新時代の成長戦略。Amazon提供の「Climate Pledge Friendly」プログラムの全貌+事業者のメリットを詳しく解説 2月24日 7:00 EC売上250億円規模のアルペンが語るOMOの裏側 ―ECシステム刷新、メディアコマース転換、評価制度 2月4日 8:00 AI時代を勝ち抜くEC戦略。レガシーシステムから脱却し、「Shopify」で実現するPDCA高速化とイノベーション 2025年12月23日 7:00 「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 2025年12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 2025年12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 2025年11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 2025年10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 2025年10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 2025年10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 2025年9月29日 8:00