Amazonは1月5日、次世代AIアシスタント「Alexa+(アレクサ・プラス)」をWebブラウザで利用できる新サービス「Alexa.com」を早期アクセスユーザー向けに公開した。これにより、従来の音声デバイスやモバイルアプリに加え、PCなどのブラウザ上でも「Alexa+」と対話し、ECでの注文などのタスクを実行できるようになる。
「Alexa.com」でどこからでも使えるパーソナルアシスタントへ
「Alexa+」は、Amazonが2025年2月に発表した生成AIを組み込んだ音声アシスタントで、「Alexa」のアップグレード版という位置付け。ユーザーが利用したいサービスの予約やECでの商品の注文などを、AIがサポートする機能を備えている。
「Alexa+」は立ち上げ以降、数万のサービスやデバイスと統合し、利用対象を数千万人規模へと拡大してきた。この間、会話量は2倍、購入数は3倍、レシピのリクエストは5倍に増加しているという。
Amazonは「顧客はどこにいてもAlexaを使いたいと考えている」とし、「Alexa.com」の提供によって、「どこからでも使えるパーソナルアシスタント」としての位置付けを強化する。
テキスト入力で対話できる新インターフェース
「Alexa.com」は、「Alexa+」の機能をブラウザに拡張する新しいインターフェース。音声ではなくテキスト入力による対話形式を採用し、次のような用途に対応する。
- 簡単な質問への回答や情報検索
- 複雑なトピックの調査やコンテンツ作成
- 旅行日程の計画や学習のサポート
- ToDoリストや家族カレンダーの管理
単に情報を提示するだけでなく、「現実世界のアクション」を実行するエージェントとして設計している点も特長。ECでの注文や、旅行、レストラン、ホームサービス、ウェルネス関連サービスなどを、「Alexa+」から直接発見・予約できる。
「Alexa.com」は早期アクセスとして無料提供
「Alexa.com」は現在、早期アクセスとして提供しており、期間中は無料で利用できる。正式展開後は、Amazonプライム会員は無料、非プライム会員は月額19.99ドルを予定している。対応デバイスは、新世代のEchoデバイス、Fire TV、Fireタブレットなど。提供地域は現時点は米国のみで、対応言語は英語に限定している。
「Alexa.com」と「Alexa+」の活用例
「Alexa+」は、世界で6億台以上販売されているAlexa対応デバイスと連携しながら、音声デバイス、モバイルアプリ、Webブラウザを横断して利用できる。
過去のチャット履歴やユーザーの好み、パーソナライズ設定を共有し、自宅のEchoデバイス、外出先のスマートフォン、職場のPCなど、状況に応じた最適なデバイスから同じタスクを継続できる。「どこで始めても、どこからでも続けられる」体験の提供をめざしている。
食事計画の自動化
1週間分の献立作成を「Alexa+」に依頼すると、タンパク質重視や糖質制限などの好みに応じた朝食・昼食・夕食プランを自動生成。必要な食材を「Amazon Fresh」や「Whole Foods」のカートに追加し、作業時間を大幅に短縮できる。
生活管理のサポート
書類やメール、画像を「Alexa.com」にアップロードすると、「Alexa+」が重要情報を抽出し、カレンダーへ自動登録する。犬のワクチン接種時期や子どもの予定なども即座に確認できる。
スマートホームの操作
「Alexa.com」のチャット画面内にスマートホームのコントロールパネルを表示。照明やサーモスタット、ドアロック、セキュリティカメラなどを画面切り替えなしで操作できる。
レシピ活用から調理
レシピのリンクを共有すると、食事制限に合わせたカスタマイズや食材リストの自動作成を実行。調理時にはEcho Showでレシピ表示やタイマー設定をハンズフリーで利用できる。
エンターテインメントの発見
映画鑑賞会の企画やテーマ別検索を支援。視聴履歴や好みに基づいたおすすめ作品を提示し、Fire TVですぐに再生できる。
クイックアクセス機能
画面左側のナビゲーションバーから、最近のチャット、スマートホーム操作、カレンダー、ショッピングリスト、共有ファイルなどへワンクリックでアクセスできる。複数のアプリを行き来する手間を省き、作業効率を高める設計となっている。
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