越境ECのビィ・フォアード、2021年度売上高は44.9%増の814億円で過去最高実績
海外向けに中古車のECを手がるビィ・フォアードの2022年6月期決算によると、売上高は前期比44.9%増の814億8822万円に拡大した。主力商品の中古車輸出台数は前年比6%増の13万3370台。
2021年度は、資源価格の上昇、ウクライナ侵攻、船・コンテナ不足による船枠の減少によって、輸出台数を大きく伸ばすことが困難な状況だったが、ドル高円安の継続と新車の生産遅延による中古車人気の根強さから、中古車の輸出需要が高い状況で推移。過去最高の実績を記録したという。
ECサイト「BE FORWARD Marketplace」は、国内・海外ともにサプライヤーが増加。商品掲載数はこの1年で5万台以上増え、20万台を超える中古車を常に掲載している。
日本国内では、大手中古車在庫共有サービスと連携、豊富な商品ライナップの提供が実現したことで、販売台数が前年比80%増と好調に推移した。
海外では船積みの問題を多く抱えていたが、販売台数についてUAEでは前年比40%増、タイでは同280%増と躍進。今後は、メインの仕入れ国となる韓国、シンガポールへ足を運んで現地サプライヤーとの連携を深化し、韓国とUAEでは商品の多角化を進める。
中古オートパーツの販売は、全国規模のパーツ組合と業務提携を行ったことでサイトへの掲載点数は350万点に増加。先進国からの注文数が拡大したことと、解体・バンニング事業を手がけるビィ・フォアード ファクトリーでの自社コンテナ便の販売再開で、停止した2020年を上回った。2022年度は、アフリカ内での新規取引国を開拓できるようする。
2020年1月に開始した「海外輸出代行サービス」は、パーツの販売が好調で、自社コンテナ便の輸送実績が伸びている。今後も、自社コンテナ便のご依頼を安定的に確保する他、AIR便も全世界に向け新規開拓して事業拡大を図っていく。