中川 昌俊 2015/1/7 10:00

楽天は1月15日の東京会場を皮切りに、大阪、名古屋、札幌、仙台、福岡の全6都市で、2015年の戦略や最新事例などを出店店舗と共有するイベント「楽天新春カンファレンス2015」を開催する。今年のテーマは「BEYOND」。このテーマに込めた意味、具体的な施策について楽天新春カンファレンス2015事務局の責任者である塩沢友孝氏に聞いた。

塩沢 友孝氏

――今年の楽天新春カンファレンスのテーマは「BEYOND」です。この意味は。

BEYONDは「超えていく」という意味です。これは、楽天市場や店舗さんにとって“過去の自分たちを超える”、また“既成概念を超えていく”という意味を込めました。これまでの新春カンファレンスでも、海外販売については成功事例などを中心に勉強会を開催してきました。今年はさらに実践的な事例を学んだり、パネルディスカッションで成功店舗の話しを聞けるようにします。参加店舗さんの成長がさらに加速するきっかけの提供を目指して、このテーマを採用しました。

――今回の新春カンファレンスの見所は。

毎回、新春カンファレンスは基調講演としてゲストを招いているのですが、2015年はプレイステーションの生みの親である久夛良木健氏に講演していただきます。店舗さんのなかには、ややもするとネットショップ運営が毎日のルーチン業務になってしまい、やや守りに入ってしまっているケースがあると聞ききます。久夛良木さんはソニーのなかにいながら新しいことに挑戦していくことで、新しいイノベーションを起こしてきた方。その経験談を聞くことは、店舗さんにとり、とてもいい刺激になるだろうと期待しています。

2点目の見所は、店舗さんの座談会の席数を従来比で3倍ほど多く用意した点です。従来の新春カンファレンスでは、楽天の社員が売り上げアップにつながるためのセミナーを行うことが多かった。もちろん、店舗運営を始めて間もない店舗さんや、これから売り上げをもっと伸ばして行きたいと考えている店舗さんにとっては学びの多い講座です。しかし、すでにそうしたテクニックについての知識がある中~上級の店舗さんからは、より実践的な話を聞きたいという要望があがりました。そこで、楽天市場で売り上げを伸ばしている有力店舗さん複数名による座談会を、パネルディスカッション形式で行うことにしました。売り上げを伸ばすための実践的なノウハウや体験談、生の声を聞ける講座を用意。聴講できる店舗さんの枠数を増やすことにしました。

3つ目はワークショップの開催です。2014年の楽天EXPOから始めました。本来は自社のお客さま向けに店舗さんが独自で開催されている参加型のワークショップを、今回は特別に、同じ立場である店舗さん向けに展開していただきます。過去にワークショップを行った店舗さんに話を聞くと、ワークショップを開くことで、改めて自分の会社や商材のどこを訴求するべきかについて、より深掘りして考えるようになり、それがサイト制作やお客さまとのコミュニケーションにも役立つようになったといった意見がありました。今回は「チューリップがきれいに咲く植え方講座」「鉄なべを使った調理のワークショップ」などを開催します。自分のお店だったらどんな風に商材の魅力をお客さまに伝えるだろうかなどと考えながら参加してみてください。

――参加しようかと考えている店舗さんに一言お願いします。

今年は会場を東京国際フォーラムに変更し、町のなかのお店のようにブースを並べます。これまで毎回参加していただいている方にも、楽しみながらさらなるヒントが得られるようにした一方、昔は参加していたけれど、最近は足が遠のいているという店舗さんにとっては、だいぶ変わったと驚かれると思います。多くのEC事業者に足を運んでほしいと考えています。

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