ニフティとヨシオが消費者のアイデアを商品化、東急ハンズでの販売決まり通販・EC展開も予定
ニフティとヨシオは12月15日、消費者のアイデアから生まれた雑貨を商品化したと発表した。ニフティが2013年に実施したアイデアコンテストで佳作に選ばれたアイデアを、東京都足立区が認定する"ものづくりブランド企業"のヨシオが商品化したもの。すでに実店舗では東急ハンズでの販売が決まっているが、今後はカタログ通販やネット販売での展開も予定する。
発売する「オトスナテープ」はテーブルの端などに貼りつけることで小物や液体が下に落ちるのを防ぐ便利グッズ。ニフティでは13年秋、"毎日の家事が楽しく便利になる"をテーマとして、「暮らしのプラスワンアイデアコンテスト」を開催。応募された約200件のアイデアの中から、佳作に選ばれたオトスナテープの商品化が決まり、実際の開発と販売はヨシオが手がける。
ヨシオは交通事故防止の反射材や防犯ブザー、環境関連製品を中心に開発・生産しており、他社のプライベートブランド製品の開発も手がけている。ニフティのコンテストには、足立区内で優れた製品・技術を持つ企業が選ばれる「足立ブランド(FCADACHI」が参加していた経緯もあり、ヨシオが商品化を担当することになった。
商品は密着する特殊吸着シートで、テーブルなどに繰り返し貼っても、はがした後が残らないのが特徴。また、しなやかな素材を採用しているので、テーブルの形にあわせて曲げて貼ることができる。液体をこぼした時にも水分が染み込みにくい素材と、汚れても洗うことで吸着力が復活する特殊な吸着シートを採用。汚れた場合は水洗いができる。「コンセプトにあう素材探しや、素材にテープを貼り合わせるのに苦労した」(ヨシオ)。同社によれば、類似した商品は販売されていないという。
テープ2本とキャップ2個が1セットで、参考上代は700円。落下防止だけではなく、2本を丸くつなげることで、手芸やビーズ、プラモデルなどの小さな部品を扱う作業のとき、転がりやすい部品が散らかるのを防ぐ使い方もある。
商品は都内で開催された展示会でサンプルを公開し、各社のバイヤーに好評だったという。カタログ通販では、千趣会など数社に提案しており、ネット販売での展開も予定する。ヨシオでは、発売から1年間で5000から1万個の販売を見込んでいる。
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